探究的な学びを創る:調査スキル
共通 - 全学共通
GSE20090
コース情報
担当教員: 新 江梨佳
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水6
形式: 同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
本科目では,研究プロセスのうち調査の段階に特に焦点を当て,講義および演習を行う。更に,高校生がグローバルなテーマで取り組む探究学習と連携。自らの学習に加え高校生の探究学習を支援することを通じて,大学での研究や社会での活動にも通じるリサーチスキルを伸ばすとともに,リーダーシップ等の社会的スキルも育む。 序盤は大学生受講者のみを対象とした講義により,探究的な学びの考え方や,インタビューや質問紙調査等の各種調査法に関する基本的な知識を学ぶ。各自の研究や社会で応用できる知識・スキルを習得するとともに,高校生支援の基礎をつくる。 中盤ではそれらを応用し,高校生の探究学習を支援する演習に取り組む。研究調査の力を実践的に養うとともに,高校生との協働においてファシリテーション力やリーダーシップを伸ばす。 終盤では,探究学習支援のまとめを行うとともに,全体を踏まえたリフレクションを通じて「大学での学び」を再考し,今後の学習や研究への導入とする。 各回の中で履修者同士のグループディスカッション,高校生との連携授業では高校生とのグループワークを行う。その他,オンラインファイルでのワークシート等を用い,学習内容に関連するアウトプットの作業も随時取り入れる。 上智大学の高大接続教育科目であり,高校生の学びを支援することを通じ,高校と大学・外の世界をつなぐ中で,大学生自身もより深く学ぶ機会とする。 研究や社会活動につながる基礎的な調査スキルをテーマに,「学びを教えることで学びを深める」ことを試みながら,高大連携によって大学教育を発展させる上智大学の新たなプロジェクトの参画者となり,多様な経験を通じて自己や他者の学びや将来に向けた活動を創る力を伸ばす科目である。
目標
本科目での学習を通じ,以下の知識・スキル,学習に対する姿勢の涵養を図る。 (1) 探究学習や,世の中の物事を捉えて分析する様々な方法(調査法)に関し,基本的な知識・考え方の理解と実践(高校生の支援・自分の研究や活動への応用検討等)を通じて,研究や社会活動に通じる汎用的なスキルの基礎をつくる。 (2) 高校生の指導・支援や,高大連携のプロジェクトへの参画を通じて,ファシリテーション力やリーダーシップ,他者と協働する力等の社会的スキルを実践的に伸ばす。 (3) 大学での学びを改めて捉え,今後の学びの設計を主体的に考える意識・意欲を持つ。
授業外の学習
1) 毎回の授業後の振り返りを行い,リアクションペーパーを記入・提出する。(30分) 2) 他の受講生とのディスカッションに向け,自身の考えの整理や簡単な資料作成を行う。(80分) 3) 連携する高校生の学習記録・関連資料を読み込み,連携授業での探究学習支援に向けた分析・検討を行う。また自身やチームでの取り組みを省察し,続く連携授業での実践や,自身の今後の学習活動につなげる。(80分)
所要時間: 190分〜
スケジュール
- ガイダンス:高大・社会の学びをつなぐプロジェクト
- 「探究」とは: 探究学習の概要・意義
- 調査法入門①:各種調査法の概要と特徴
- 調査法入門②:インタビュー調査と質的データ分析
- 調査法入門③:質問紙調査と量的データ分析
- プロジェクト学習①:高大連携セッションに向けた準備・計画
- [高大連携授業1] 高校と大学を繋ぐ学び 導入・ガイダンス
- [高大連携授業2] 探究学習支援(研究デザイン等)
- プロジェクト学習②:探究学習支援アプローチの中間検討・ファシリテーションを考える
- [高大連携授業3] 探究学習支援(調査デザイン等)
- [高大連携授業4] 高校生連携授業まとめ・協働的な学びを考える
- プロジェクト学習③:高大連携セッションでの実践の省察 (+調査法入門④:フィールドワーク)
- 総括:自分の学びを探究する(ワーク)
- 総括:自分の学びを探究する(共有)
教科書
授業内で指示
参考書
書籍情報はありません。