つくる I(キャリア形成 I)
共通 - 全学共通
GSE20010
コース情報
担当教員: 黒江 晴彦
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
定期試験
定期試験期間中
中間試験
授業期間中
その他
講義への良好な出欠状況,社会人の方に見せて恥ずかしくないリアクションペーパーの作成,授業での質問等の累積で全体の 60% の得点を与えるか否かを決定する。これに中間・期末試験での選択問題全てへの回答を加えたものが,単位付与の前提である。 これにパスしたものの中から,中間レポートおよび期末試験の記述問題の得点や外部講師の評価を用いて,与える単位の種類 (B~D) を決める。更に,「遅刻・早退」「試験の記述問題の出来・不出来」,「授業での積極的な質問」,「講師の先生が良い印象を持ったリアクションペーパーの作成」,「授業での居眠り・私語・途中退席などの注意」などを加味して,上下2ランクまでの補正を行うため,単位付与の前提を満たしたものにも単位が付与されないケースもあり得る。
詳細情報
概要
「つくる」という行為は,人間にとって普遍的なものであり,また技術の中核でもある。また,つくられる「もの」には,ハードウェアもソフトウェアも,さらにはシステムも含まれれている。 そこで本講義では,理工学部同窓会の協力によりOBを中心に多方面の専門家を講師として迎え,さまざまな切り口から「ものつくり」について語っていただく。併せて,本講義の主題でもある「キャリア形成」に関して,講師自身の実経験などに基づいて,それぞれの業界でのキャリア形成の実例をご紹介いただく。 技術だけに偏らない内容とすることにより,理工系に限らないあらゆる分野の学生にとって有意義な講義とすることを目指している。 なお,本講義は,PBL (Project Based Learning)を取り入れた高学年(3, 4年生)向け科目「つくるII(キャリア形成教育II)」の基礎編にも位置づけられている。
目標
理工系分野における「ものつくり」について学習することにより,理学や工学の間の,あるいは理系と文系の間の垣根を越えて思考する「複合知」の重要性を理解することを目標にする。加えて,実体験に基づいた各業界でのキャリア形成の事例を紹介してもらうことにより,本講義の主題である「キャリア形成」ということについて具体的なイメージを描けるようになることを目指す。
授業外の学習
【予習】授業内容や外部講師の所属する会社の資料などを事前に読むことで予習とする(60 分/週) 【復習】外部講師の授業の後に講義内容の「ものつくり」に関連する分野について調べるたり,自分のキャリア観に思いを馳せるなどの復習を1週間につき 130 分程度行うことを求める。 【試験準備】中間(期末)試験の前に前半(後半)6人の外部講師の授業内容を俯瞰的に眺めて,自分のキャリアに対する考え方をまとめ,試験勉強とする(190分/クォーター)。試験準備はガイダンス(授業計画1)と中間試験(授業計画8)の授業時間外学習の時間を用いて行う。
所要時間: 190 分
スケジュール
- ガイダンス:趣旨説明と全講義の講師,概要の紹介
- 板谷博治 公益社団法人 新化学技術推進協会/JACI サランラップの科学
- 羽太優理 ウシオ電機(株) 今の時代のキャリアについて~子育てとの両立~
- 名倉義幸 インデント・プローブ・テクノロジー(株)代表取締役 マテリアルゲノム時代の材料設計ソリューション事業
- 五十嵐美樹 東京都市大学人間科学部 科学を自分なりに表現する方法をつくる〜TV・執筆・科学ショー〜
- 原聡 JR東海 東海道新幹線をつくる
- 草野大悟 株式会社IPリッチ代表取締役 大企業を経て起業して実感した会社員と起業の違い
- 中間テスト
- 落合貴志 コマツ 建設機械をつくる
- 結城千代子 「ママとサイエンス」主催者 理科教科書と科学読物をつくる-幼児期から大人までを俯瞰して
- 田中裕次 日揮グローバル株式会社 ボーダレスなエンジニアリング業界~エネルギープラントをつくる
- 坂本満也 IHIエアロスペース(株) 宇宙ビジネスにおける「つくる」とは
- 北島誠司 味の素(株)食品研究所 味覚の受容機構と食品の研究開発
- 大西啓介 ナビタイムジャパン代表取締役社長 大学時代の研究からの起業とナビタイムジャパンの社会課題への取り組み
教科書
外部講師のスライド(の一部)と講演要旨を,Moodle にて提供する。
参考書
書籍情報はありません。