マーケティング戦略とデータサイエンス
共通 - 全学共通
GSD40030
コース情報
担当教員: 伴 果純
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水4
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
レポート
授業内期末試験
授業期間中
その他
・議論など通じて理解を深める授業です。受講生には建設的な議論に自ら飛び込む,貢献する姿勢を求めます。 ・最終課題があり,相互評価します。「マーケターが求められる視点・視野・視座」を元にしたルーブリックに基づき,お互いを評価し合います。相互評価結果は最後に開示します(発表者開示,評価者非開示)。 ・最終評価は,授業への参加意欲・態度,リアクションペーパーの内容,最終課題に対する貢献,相互評価結果,そして提出内容への教師評価などで,総合的に評価します。
詳細情報
概要
事業会社における「マーケティング」業務,つまり「マーケター」の仕事は,広告宣伝やSNSでの情報発信など,インパクトやクリエイティビティが求められる仕事だけに思われがちです。 が,実際は変化スピードの速いビジネス環境の下, ・多種多様なデータ・情報を駆使し,科学的思考(≒データサイエンス力)により ・消費者や社会を冷静に客観的に洞察し ・企業における多くの意思決定の場に対して,勝つための戦略や戦術の提案を行い ・そして,しっかりと結果を出す ことが求められる,本来は関与する業務領域が広く,地味で科学的な裏方仕事です。 コストセンターで,売上貢献が見え難く,しかし問題が発生した際には矢面に立つ,少々辛い立場ではあります。 ただ,社会や企業全体を考える機会が多く,やりがいは大きく,ビジネスパーソンには経験して欲しいと思う業務です。 幅広い企業活動に関わる「マーケティング」業務は,変化の激しい環境への対応を求められますが,その業務の元となる「マーケティング思考」の原点,つまり「王道」は変わりません。そして,その王道をしっかりと身につけることが,ビジネスパーソンとしての競争力につながります。 この授業では,マーケティングの「王道」フレームワークを,ケーススタディと共に解説します。その上で,参加学生には,定量・定性問わず,様々なデータを自ら探求し「マーケティング戦略を構築する」という実践型演習に取り組んでもらいます。自らが,マーケターを擬似体験することで,事業会社が求める,論理思考・戦略思考を理解し,近い未来に飛び込む(であろう)企業生活,そしてキャリア構築に役立ててほしいと思います。 前もって必要とする知識はありませんが,課題や,授業内での質疑応答,議論を通じて理解を深める形で授業は進行しますので,以下の5点を大事にし授業参加されると,楽しく実りある時間になるでしょう。 ・最新の社会情勢や経済動向に対して問題意識を持つ姿勢 ・最新のデータや情報を貪欲に集め,咀嚼する姿勢 ・一過性にとらわれず,過去事例や先人の経験など,継続性を尊重する気持ち ・積極的に,建設的な議論に自ら飛び込み,それらを楽しむ気持ち ・どんなメンバーともチームワークを楽しむ姿勢 受講生と一緒に,価値ある時間を作り上げていきたいと考えています。
目標
講義,事例解説などを通じて,以下の理解を深める ・マーケティング戦略=経営戦略であること ・マーケティングの王道(フレームワーク)の考え方 ・マーケティングにおけるデータ活用(データサイエンス)とは また,個別課題に取り組むことにより,論理的思考,戦略思考を理解する
授業外の学習
個別課題に対応するための事例や参考文献の探索と解釈(100分〜) 個別課題に対応するための資料作り,プレゼンテーション準備(50分〜) 授業で説明した内容の復習(50分〜)
所要時間: 200分以上
スケジュール
- オリエンテーション <全体説明,課題説明など> *講義スケジュールは現状の予定である。受講者人数,状況に合わせて,柔軟に授業内容を調整する。
- マーケティングの歴史<概説・事例解説> グループ別課題の対象業界選定
- 経営戦略とマーケティングプロセス <概説・事例解説>
- 環境分析<概説・事例解説>
- 課題1:環境分析<議論・発表>
- 基本戦略構築<概説・事例解説>
- 課題2:基本戦略構築<議論・発表>
- STPとデータ活用<概説・事例解説>
- 課題3:STPとデータ活用<議論・発表>
- マーケティングミックス<概説・事例解説>
- 最終課題作成:グループ議論&質疑時間
- 最終課題発表<相互評価>&ゲストスピーカー(現役実務家)講評(予定)
- 最終課題発表(予備)<相互評価>&ゲストスピーカー(現役実務家)講評(予定)
- 最終課題総括
教科書
参考文献は,必要に応じて,都度授業内で紹介します
参考書
書籍情報はありません。