数学入門 II
共通 - 全学共通
GSD20030
コース情報
担当教員: 平田 均
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
定期試験
定期試験期間中
詳細情報
概要
全学共通科目における,数学分野に関する学習機会の提供を行うと共に,カリキュラムポリシー4「データサイエンス」の数学的基礎の一部である線形代数学を学ぶ。 現在の日本における高等教育では,高校段階で生徒の志望が理系と文系とに分かれ,しかもその選択は多くの場合数学の成績によって決まっている。その結果,文系志望の生徒は高校・大学においてほぼ数学を学ばずに社会に出て行くことになる。 一方で,現代社会において科学は重要な位置を占めており,大学での専門分野を理解するためだけではなく,日常のさまざまな出来事を正しく認識するためにも,自然科学・社会科学の基本的な知識が不可欠になっている。それらの科学におけるモデルの解析やデータ分析を行うために使われる数学は,「科学の基本言語」の役割を果たしており,文系志望の学生にとっても,高校から大学初歩レベルの数学的知識を身につける事が必要となっている。 この講義では,高校において理系数学を学ばなかった大学生を対象として,主に1変数関数の微分積分に関して,高校数学レベルから大学初級レベルまでの内容を解説する。この講義では取り上げないが同様に重要である線形代数学は,来年度開講予定の数学入門Iで扱わうので,興味のある学生はこちらも履修を勧める。
目標
この講義では,上智大学全体に共通するディプロマ・ポリシー「全学共通科目,語学科目を通して得られる「他者のために,他者とともに生きる人間」としての幅広い視野と外国語を運用する能力」を身に着け,全学共通科目カリキュラムポリシー3「思考と表現」にあるように,学際的・国際的な「対話」を通して,世界に主体的に問いかけ,問題を発見し,それを自分の言葉で語る力を得られることを目標とする。より具体的には文系の学生が大学の専門科目や卒業後において必要となる可能性のある高等数学の概念を,思考停止せずに理解できるようになることを目標とする。さらに,全学共通科目カリキュラムポリシー4「データサイエンス」を学ぶための数学的基礎を身につけることも到達目標とする。
授業外の学習
毎回の講義の講義ノートを事前にmoodleで公開する予定なので,事前に読んで予習しておくこと。また講義後はノートを読み返し,わからない部分は参考書等も利用して復習すること。高校時代の数学の教科書も非常に参考になると思うので,じっくりと読み返してほしい。
所要時間: 毎回の講義ごとに,予習80分と復習120分,計200分の授業外学習が必要である。
スケジュール
- 集合の記号と性質
- 写像の定義と性質
- 関数の定義と性質
- 極限の定義と関数の連続性
- 三角関数
- 指数関数と対数関数
- 逆関数のその性質
- 微分の定義と計算
- 不定積分の定義
- 具体的な関数の不定積分
- 定積分の定義
- 置換積分と部分積分
- 無限級数
- 広義積分
教科書
微分積分に関しては無数のテキストが存在するので,各自に合ったものを選んでほしい
参考書
書籍情報はありません。