キリスト教人間学(ライフサイクルといのちの人間学)【Eブロック】

共通 - 全学共通

GSCH0211

コース情報

担当教員: 武田 なほみ

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火4

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

リアクションペーパー

30%

レポート

20%

授業内期末試験

授業期間中

40%

その他

出席を毎回確認し,毎回リアクションペーパーを課します。欠席が4回を超えた場合には,原則として成績評価の対象としない。なお,リアクションペーパーを書く時間を授業内に設けられる場合と,宿題になる場合があります。

0%

詳細情報

概要

本科目は,上智大学の教育の精神「他者のために,他者とともに」For Others, With Othersに基づくユニバーシティ・アイデンティティをになうコア科目「キリスト教人間学」科目群に属する選択必修科目です。 人間の生涯の歩みを,関係性および<生と死>という根本的な問題を見すえながら考えます。具体的には,ライフサイクル研究を概観した後に,<わたし>が<わたし>に成りゆくこと(アイデンティティ形成),自由,意味への問い,出会いと対話,愛とケア,老い,死別・喪失のかなしみ,希望といったテーマを取りあげる予定です。現代人間学における基礎的な文献を読み理解するとともに,聖書に語られる人間観をも参考にしながら人間の生を考え,"For Others, With Others" について理解と思索を深めることを目指します。

目標

1)人間学における基本文献(V.フランクル,E.フロム,M.ブーバー他)を読み,人格としての人間,意味への問い,自由,対話などの主題について考える。 2)人間が生きるかかわりの諸次元について理解と思索を深める。 3)授業でとりあげられるテーマについて,現代人間学における理解と聖書の人間観を理解し,自らの生について考える。 4)上記をふまえ,理解したこと,考えたことを言語で表現し,クラスメートとともに対話的に考える。

授業外の学習

(予習) ・課題文献を読んで要点をまとめる(80分) (復習) ・ノートや授業資料を用いて授業内容を確認する(30分) ・ふりかえりの課題や小レポート等の課題に取りくむ(40分) ・授業で紹介された文献を読んでノートを作成する(40分)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 導入(上智大学とキリスト教人間学),人間の生と「人生の四季」 (以下は基本案。とりあげるテーマの順番や授業内容を授業の進捗状況等により調整・変更する場合があります。)
  2. ライフサイクル論概論 子どもとあそび,ことばと絵本
  3. グループシェアリング(あそび,絵本) 子どもと学び,アイデンティティについて(E.エリクソン)
  4. 自立と自律,自由(E.フロム)
  5. 意味への問い,人格としての人間(V.フランクル) "vocatio" と選び
  6. 生きがいについて(生きがい,生きがいの喪失と再びの生)(神谷美恵子)
  7. 学期半ばのふりかえりとディスカッション(中間レポート提出)
  8. 自己と他者,出会いと対話(M.ブーバー)
  9. 働くこと
  10. 親密なかかわり,愛とケア
  11. 生と死①(老い,病と人間)
  12. 生と死②(死別と喪失,愛とかなしみ)
  13. 生と死③(キリスト教における生と死)
  14. まとめとふりかえり,授業内試験

教科書

課題文献と参考文献については授業内にそのつど案内する。

  • 叡智を生きる

    著者: 上智学院イエズス会教育推進センター

    出版社: 上智大学出版,2019年

参考書

  • こころの旅

    著者: 神谷美恵子

    出版社: みすず書房,2005年

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