キリスト教人間学(ライフサイクルといのちの人間学)【Aブロック】
共通 - 全学共通
GSCH0210
コース情報
担当教員: 武田 なほみ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
リアクションペーパー
レポート
授業内期末試験
授業期間中
その他
出席を毎回確認する。欠席が4回を超えた場合には,原則として成績評価の対象としない。なお,リアクションペーパーを書く時間を授業内に設けられる場合と,宿題になる場合があります。
詳細情報
概要
本科目は,上智大学の教育の精神「他者のために,他者とともに」For Others, With Othersに基づくユニバーシティ・アイデンティティをになうコア科目「キリスト教人間学」科目群に属する選択必修科目です。 人間の生涯の歩みを,関係性および<生と死>という根本的な問題を見すえながら考えます。具体的には,ライフサイクル研究を概観した後に,<わたし>が<わたし>に成りゆくこと(アイデンティティ形成),自由,意味への問い,出会いと対話,愛とケア,老い,死別のかなしみ,希望といったテーマを取りあげる予定です。現代人間学における基礎的な文献を読み理解するとともに,聖書に語られる人間観をも参考にしながら人間の生を考え,"For Others, With Others" について理解と思索を深めることを目指します。
目標
1)人間学における基本文献(V.フランクル,E.フロム,M.ブーバー他)を読み,人格としての人間,意味への問い,自由,対話などの主題について考える。 2)人間が生きるかかわりの諸次元について理解と思索を深める。 3)授業でとりあげられるテーマについて理解と思索を深め,自らの生について考える。 4)上記をふまえ,理解したこと,考えたことを言語で表現し,クラスメートとともに対話的に考える。
授業外の学習
(予習) ・課題文献を読んで要点をまとめる(90分) (復習) ・自筆ノートや講義資料を用いて講義内容を確認する(30分) ・ふり返りの課題や小レポート等の課題に取りくむ(40分) ・授業内に紹介された文献を読んでノートを作成する(30分)
所要時間: 190分
スケジュール
- 導入(上智大学とキリスト教人間学),人間の生と「人生の四季」 (以下は暫定案。とりあげるテーマの順番や授業内容を調整・変更する場合があります。)
- ライフサイクル論概論 子どもとあそび,ことばと絵本
- グループシェアリング(あそび,絵本) 子どもと学び,アイデンティティ(E.エリクソン)
- 自立と自律,自由(E.フロム)
- 意味への問い,人格としての人間(V.フランクル) "vocatio" と選び
- 生きがいについて(生きがい,生きがいの喪失と再びの生)(神谷美恵子)
- 学期半ばのふりかえりとディスカッション(中間レポート提出)
- 自己と他者,出会いと対話(M.ブーバー)
- 働くこと
- 親密なかかわり,愛とケア
- 生と死①(老い,病と人間)
- 生と死②(死別と喪失,愛とかなしみ)
- 生と死②(キリスト教における生と死)
- まとめとふりかえり,授業内試験
教科書
課題文献と参考文献については授業内に案内する。
参考書
こころの旅
著者: 神谷美恵子
出版社: みすず書房,2005年