キリスト教人間学(愛と平和の人間学)【Aブロック】
共通 - 全学共通
GSCH0170
コース情報
担当教員: 小山 英之
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
その他
本科目は,出席を毎回確認し,毎回リアクションペーパーを課します。欠席が4回を超えた場合には,原則として成績評価の対象としない。なお,リアクションペーパーは,授業終了後moodleに提出する。 出席は,リアクションペーパーの点数に換算される。
詳細情報
概要
本科目は,上智大学の教育の精神「他者のために,他者とともに」For Others, With Othersに基づくユニバーシティ・アイデンティティをになうコア科目「キリスト教人間学」科目群に属する選択必修科目です。 「生きることは愛すること」,愛の対象は身近な人々から世界の貧しい小さくされた人々,自然環境に及びます。平和は,単に戦争がないだけでなく,ヘブライ語のシャロームという単語,「無欠」という意味の語に由来し,いのちの充満に他なりません。 キリスト教人間学と平和学を合わせた学際的な授業です。
目標
キリスト教の基本を把握し,さまざまな平和学の対象に触れ,各自の視野を広げながら,平和学の基本的な概念を習得し,学際的に考え,それをキャリアデザインの前にあるべきライフデザイン(人生設計)の一助としたい。
授業外の学習
毎回の予習:moodleに添付した資料の中の指示したもの,関連する教科書の箇所を熟読する。 毎回の復習:授業内容を振り返り,あらためて考察する。リアクションペーパーを書き,moodleに提出する。 参考図書のリストから1冊選び,熟読し,ブックレポートを提出する。 各自の愛の1側面の経験(例えば,母の愛,恋愛経験,自己愛,神の愛など)を省察してレポートを提出する。
所要時間: 190分以上
スケジュール
- 愛されることの重要性
- 自分を与えること/愛は善を創造する
- 愛の5次元
- 愛の反対/自己愛
- 恋愛/親子の愛
- 神の愛
- 上智のルーツの根底にある聖イグナチオの霊操/聖フランシスコ・ザビエル
- 沖縄
- 日本のアジア侵略
- 平和とは何か,暴力とは何か。直接的暴力(消極的平和),構造的暴力(積極的平和)
- 環境破壊と開発主義
- サブシステンス志向の社会ーセンス・オブ・ワンダー
- テロリズムと民族紛争
- 難民
教科書
[入力してください]
『平和学のいまー地球・自分・未来をつなぐ見取図』
著者: 横山正樹・平井朗・小山英之編
出版社: 法律文化社,2020年
『生きることと愛すること』 (読む箇所をmoodleに添付する)
著者: ウィリアム・エヴァレット
出版社: 新世社,2006年
参考書
『回勅 神は愛』
著者: 教皇ベネディクト十六世
出版社: カトリック中央協議会,2006年
『回勅 ラウダート・シ ともに暮らす家を大切に』
著者: 教皇フランシスコ
出版社: カトリック中央協議会,2016年
『「人新世」の惑星政治学』
著者: 前田幸男
出版社: 青土社,2023年