キリスト教人間学(キリスト教と哲学)【Dブロック】
共通 - 全学共通
GSCH0110
コース情報
担当教員: 佐藤 啓介
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
出席を毎回確認する。欠席が4回を超えた場合には,原則として成績評価の対象としない。
詳細情報
概要
本科目は,上智大学の教育の精神「他者のために,他者とともに」For Others, With Othersに基づくユニバーシティ・アイデンティティをになうコア科目「キリスト教人間学」科目群に属する選択必修科目です。 キリスト教は,その成立時以来,哲学と深い関係にあった。時には自分たちの思想を深め,明確化するために哲学的概念を用い,また時には,信仰とは相いれないものとして,哲学と対立することもあった。特に,近代以降,西洋の哲学はキリスト教から自立し,むしろ理性の立場からキリスト教を批判する潮流が生まれた。だがその一方で,近代や現代の哲学においても,キリスト教と両立するような思索や,キリスト教に積極的な意義を見いだしてそこから何かを学ぼうとする思索も,様々に展開されている。では,哲学者たちはキリスト教の何を評価し,そこから何を学ぼうとしているのか。そうした問題を,古代から現代へと簡単に通史的に振り返ったうえで,テーマ別に,共通の近現代的テーマ(特に倫理的テーマ)を,哲学とキリスト教の双方がどう考えてきたのかを,キリスト教内外の思想家を取り上げながら考えていく。 また,授業内において,2回程度,ディスカッションの形式を取り入れる予定である。
目標
1.近代以降の社会(とりわけ西洋社会)において,キリスト教思想がもつ哲学的な意義を理解できるようになる 2.近代以降の社会を構成する諸価値と,キリスト教との共通性を理解し,またそれらの価値を哲学・キリスト教双方の観点から考えられるようになる 3.現代世界を他者とともに生きるうえで求められる価値観や態度を理解できるようになる
授業外の学習
毎回の授業前,授業後に指定した文献を事前・事後に読むことを求めます 予習:事前にmoodleに掲出する資料を読んでくる 60分 復習:授業内で言及した参考文献や資料を読む 100分 復習:授業内で言及した事象やニュースについてオンライン等で各自で調べる 30分
所要時間: 授業1回あたり190分以上の予習・復習
スケジュール
- イントロダクション
- キリスト教と哲学:近代(1)17~18世紀
- キリスト教と哲学:近代(2)19世紀
- キリスト教と哲学:近代(3)19世紀~20世紀
- 現代社会とキリスト教(1): 罪と罪悪感 哲学の視点から
- 現代社会とキリスト教(2): 罪と罪悪感 キリスト教の視点から
- 現代社会とキリスト教(3): 赦し 哲学の視点から
- 現代社会とキリスト教(4): 赦し キリスト教の視点から
- 現代社会とキリスト教(5): 戦争と暴力 哲学の視点から
- 現代社会とキリスト教(6): 戦争と暴力 キリスト教の視点から
- 現代社会とキリスト教(7): 自死 哲学の視点から
- 現代社会とキリスト教(8): 自死 キリスト教の視点から
- 現代社会とキリスト教(9): 理不尽な生 哲学の視点から
- 現代社会とキリスト教(10): 理不尽な生 キリスト教の視点から
教科書
授業内で配布します
『叡智を生きる(An Unending Quest)』
著者: 上智学院イエズス会教育推進センター
出版社: 上智大学出版,2019
参考書
授業内で指示します