キリスト教人間学(死生学入門)【Dブロック】
共通 - 全学共通
GSCH0100
コース情報
担当教員: 寺尾 寿芳
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
レポート
定期試験
定期試験期間中
その他
本科目は,毎回の出席および積極的な授業参加を前提とし,総合評価を基本とする。出席を毎回確認し,欠席が4回を超えた場合には,原則として成績評価の対象としない。
詳細情報
概要
本科目は,上智大学の教育の精神「他者のために,他者とともに」For Others, With Othersに基づくユニバーシティ・アイデンティティをになうコア科目「キリスト教人間学」科目群に属する選択必修科目です。 キリスト教をはじめとする多くの宗教は,近年その存在意義を説明する責任を果たすにあたって,死生学的な展開を鮮明にしている。とくに「9・11」および「3・11」といった未曽有の大量死が顕現する事態において,「はたして宗教ことにキリスト教は,いったいなにをなしえるのか」という問いが内在的・外在的に真剣に問われるようになっている。キリスト教の理念に基づく本学としても,いかに現代社会の抱える難題に真摯に応えうるのかという基礎課題を忘れることはできない。そのうえで,死という極限概念を目前として,過去においていかなる死後生観が形成されてきたを概観し,つづいて死生学の重心がケアに移行した過程と意義を論じる。 【アクティブ・ラーニングの方法】 リアクションペーパー(Moodleで提出されたものに応答する)。
目標
・キリスト教および広く宗教全般に関して正確な知識を修得し,さらに正当な敬意を形成するための基礎作りを目指す。 ・死に注目することを通じて,人間存在の深みへと探求の目を向ける理性を研鑽し,感性を育成する。 ・最終的には,キリスト教的人間理解の特徴や死生学における宗教的基盤の重要性を問われたときに,自らを当事者とみなしたうえで応答できることを目標とする。 ・中間レポートの提出等を通じて主体的なアウトプットとそれに対するレスポンスを正しく受容するための経験を積む。
授業外の学習
毎回の授業後,以下の学習(合計190分)を⾏うことが求められる。 ・配布プリントに書き込んだ⾃筆ノート・メモを利⽤し,講義の内容を確認する(40分) ・授業中に⾔及された事実やデータをインターネットの複数のサイトで確認し,発展的に補充する(30分) ・授業中に⾔及された⽂献に目を通す(120分)
所要時間: 各回およそ190分の学習が必要
スケジュール
- 導入:生きて死ぬ人間
- キリスト教・人間・倫理
- いのちをめぐる重相性
- 生命と畏敬
- キリスト教の死後生観(1):天国
- キリスト教の死後生観(2):地獄
- キリスト教の死後生観(3):煉獄
- 死後生観の近代的理解
- ケアの原型
- ケアの展開(1):スピリチュアルケア
- ケアの展開(2):グリーフケア
- ケアの展開(3):老いとユーモア
- 社会とキリスト教
- 人権問題とキリスト教
教科書
特になし
参考書
授業内において適宜指示する