聖書物語における愛の美徳

概要

愛とは,私たちが決して計り知ることのできない神秘の深さである。愛は常に具体的なコミットメントである。しかし同時に,愛は深遠な美徳として認められることも要求される。 私たちは,その両方の意味で愛の現実を把握する必要がある。 本講座では,キリスト教から見た愛の理解について,歴史的な歩みを概観する。愛についてのバランスのとれた理解を保つために,さまざまな時代の愛の物語から学んでいく。本科目の前半では愛の物語を読解するために基礎的知識についての講義である。後半では,実際に愛の物語を読解し深めていく講義である。最終的には,特に政治的な問題や現代のテクノロジーによる挑戦という観点から,愛の現代的な進展についても把握する。

目標

1. 受講生がキリスト教の美徳としての愛の歴史的発展について理解を深めること。 2. 受講生がキリスト教の美徳である「愛」の導きを自分の人生の指針として受け入れること。 3．受講生がバランスの取れた愛についての考え方を,他者との個人的な出会いに生かすこと。

授業外の学習

Moodleに乗せる資料を参考にして復習することが求められる。(90分) 毎回の授業のリフレクション・ペーパーの作文が求められる。(60分) 次の授業のための準備(資料の読書とまとめ作成)が求められる。(60分)

所要時間: 190分