死生学の展開

共通 - 全学共通

GSC30121

コース情報

担当教員: 寺尾 寿芳

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

10%

レポート

30%

定期試験

定期試験期間中

60%

その他

本科目は,毎回の出席および積極的な授業参加を前提とし,総合評価を基本とする。出席を毎回確認し,欠席が4回を超えた場合には,原則として成績評価の対象としない。

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詳細情報

概要

アルフォンス・デーケン教授以来,上智大学で磨かれ,蓄積されてきた死生学をキリスト教人間学の現代的展開の中に位置づけ,さらなる地平の広がりを模索することによって,キリスト教ヒューマニズムに根ざす「かかわりの存在としての人間観」を深めていく。とくに他者として現代の世俗社会においてともすれば疎外されがちな死者の実在や記憶に目をとめ,死生学の関係論的な展開つまり生者と死者との交わりの可能性を提示していく。この視圏は上智大学グリーフケア研究所の研究・教育とも密接な関係があり,研究所で得られた知見を教育に還元していく意義も自覚している。とくに老いや病をめぐる深刻な状況や家族形態が急速に変化しつつある日本の社会状況をつねに念頭に置きながら,たんなる既成知識の習得にとどまらず,実践に繋がるあらたな課題に取り組んだ先人が残した知的事跡を学び,かつ,それを自分のこととしてとらえ直すことによって,自ら主体に展開できる死生学が模索される。 【アクティブ・ラーニングの方法】 リアクションペーパー(Moodleで提出されたものに応答する)。

目標

1)上智大学の特徴であるキリスト教人間学と関連して,死生学がどのような可能性を秘めているかを認識できる。 2)学びの過程で他者ことに諸宗教や思想の成果を排除せず,協働するための基礎的な知識と態度を習得する。 3)中間レポートの提出等を通じて主体的なアウトプットとそれに対するレスポンスを正しく受容するための経験を積む。

授業外の学習

毎回の授業後,以下の学習(合計190分)を⾏うことが求められる。 ・配布プリントに書き込んだ⾃筆ノート・メモを利⽤し,講義の内容を確認する(40分) ・授業中に⾔及された事実やデータをインターネットの複数のサイトで確認し,発展的に補充する(30分) ・授業中に⾔及された⽂献に目を通す(120分)

所要時間: 各回およそ190分の学習が必要

スケジュール

  1. はじめに
  2. 自然の理解
  3. 隠れつつ顕れる「神」
  4. 存在の理解
  5. 悪の考察
  6. 記憶の「神学」
  7. 実存・構造・分人
  8. 自由と弱さの人間学
  9. 病における覚醒
  10. スピリチュアルケアの存在論
  11. いのちとキリスト教死生学
  12. キリスト教死生学の模索(1)――老い
  13. キリスト教死生学の模索(2)――葬儀
  14. キリスト教死生学の成就――復活

教科書

特になし。

    参考書

    授業において適宜指示する。

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