キリスト教人間学「他者のために,他者とともに」【Hブロック】
共通 - 全学共通
GSC101H1
コース情報
担当教員: 小山 英之
単位数: 1
年度: 2024
学期: 3クォーター
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
出席を毎回確認し,評価はリアペとレポートを中心に総合評価を基本とする。出席は,リアクションペーパーの点数として換算される。
詳細情報
概要
「キリスト教人間学」は,本学の教育研究の拠り所である「キリスト教ヒューマニズム」が含意する,すべての人を遍く尊厳ある人格としてまるごと尊重する「全人的な人間観」に立ち,人間として生きることの意味や価値,責任や生き甲斐を,「〈かかわりの存在〉としての人間」という視座から問い直す主体的な知的営みと言える。教育理念の“他者のために,他者とともに"には,誰をも除外することなく,殊に社会の中で弱く貧しくされた人々の“隣人になる"道を示しつつ「他者のための存在」として自らのすべてをささげたイエス・キリストをモデルとして生きてほしい,との本学の願いが込められている。 本科目は,一人ひとりが上智での固有の学びや諸活動など多様な経験を生かしながら,具体的に「他者のために,他者とともに」生きることへと導く基盤として,キリスト教ヒューマニズムに根ざす全人的な人間理解をうながすために設けられた必修科目である。
目標
キリスト教ヒューマニズムに根ざす全人的な人間理解の涵養に向けた学修のポイント。 自らの生を関係に貫かれたものとして捉え返し, 自らの存在を構成する基本関係(「自己とのかかわり」,「他者とのかかわり」,「自然とのかかわり」,「神とのかかわり」)を同定し, 然るべき関係のあり方についての責任を担うべき主体としての自覚を深め, よりすこやかな基本関係の構築につながる自らの課題を見出すよう努めつつ, 他者の人格的尊厳を肯定し, 殊に弱く貧しくされた人々の傍に身を置くことの重要性に目覚め, 自ら進んで共通善の拡充に参画することを喜びとしうる心を養う。
授業外の学習
【予習】(所要時間:各回95分)|初回については,0番台「他者のために,他者とともに」で示された宿題に取り組む。(レポート課題)|第2回目以降は,前回の学びの振り返り,および,講義の中で示された文献・資料を読むなど。(文献・資料購読)|【復習】(所要時間:各回95分)|授業内容を振り返り,あらためて考察する。(講義内容の確認や疑問点をメモする)
所要時間: 190分以上
スケジュール
- はじめに:0番台「学びを学ぶ」のふりかえり ・愛されることの重要性
- 自分を与えること,愛の五次元
- 愛の反対,自己愛
- 神の愛,聖書
- 上智のルーツの根底にある聖イグナチオの霊操
- 平和ー正義と愛の実
- 環境保護ーセンス・オブ・ワンダー まとめ:これからの上智での「学びを深める」ために ・ 上智固有の学びの有機的なつながりについて ・ 200番台科目へのイントロダクション
教科書
担当教員によってテキストを指定する場合としない場合がある。 また,テキストを指定する場合でも,担当教員によってテキストは異なることがある。 テキストを指定する場合には,担当教員がLoyolaを通じて事前に告知するので,確認の上,初回講義までに準備すること。
『生きることと愛すること』 (購入する必要はない。一部を印刷してmoodleに載せる)
著者: ウィリアム・エヴァレト
出版社: 講談社現代新書,1978年,新世社,2006年
参考書
担当教員によって参考書を指定する場合としない場合がある。 また,参考書を指定する場合でも,担当教員によって参考書は異なることがある。 参考書を指定する場合には,担当教員が授業の中で案内する。
『聖書(新共同訳)』 (旧約聖書続編つき)あるいは 『聖書(フランシスコ会聖書研究所訳注)』
著者: 日本聖書協会,フランシスコ会聖書研究所
出版社: カトリック中央協議会,2009,サン パウロ, 2013年
『回勅 神は愛』
著者: 教皇ベネディクト
出版社: カトリック中央協議会,2006年
『回勅 ラウダート・シ ともに暮らす家を大切に』
著者: 教皇フランシスコ
出版社: カトリック中央協議会,2016年