身体をとおして文化を知る
共通 - 全学共通
GSB30090
コース情報
担当教員: 吉田 美和子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火5
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
4回以上欠席した場合は評価の対象としない。授業内のリアクションペーパーやMoodle提出課題などを総合評価する。
詳細情報
概要
本授業は身体知領域初の試みである,外国語学部を中心とする講師陣との協働による学部横断型の高学年向け科目であり,人間理解の基盤となる多様な文化を「身体で知る」授業である。 今年度は「踊る身体」をテーマに,ブラジル,ハワイ,韓国,日本を中心とした地域文化論や歴史的背景についての講義と,各地域の伝統芸能やダンス,演劇といった身体文化の専門家を招聘し,ワークショップ形式の実習を交互に行う。受講生は講義での知的理解と,踊る経験を通した身体の知的理解を統合しつつ,対面あるいはMoodle上でのディスカッションを行いながら,文化理解の射程を広げることとする。
目標
本授業では,実際に動くことで生まれる感覚や感情,思考を自らの経験として捉え,言語化し討議することによって,異なる文化のみならず,異なる身体を持つ他者と出会い,自身の経験の意味を探求する醍醐味を味わってほしい。 本授業での「身体をとおして文化を知る」経験をきっかけに,受講生が今後出会うであろう多様な文化への新たな眼差しを得ること,また異なる他者のなかにも息づく豊かな身体感覚や経験に気づくことが出来るような,身体という知に根差した豊かな文化理解の基盤づくりをねらいとする。
授業外の学習
毎回の授業後は以下の学習(合計190 分)を行うことが求められる。 ・ノート・メモ等と授業資料を利用して内容を復習する(30分) ・授業内で言及された文献や参考資料を読む(120分) ・講義や実習に関わる事前資料を読み,関連する情報について調べて理解しておく(40分)
所要時間: 授業1回あたり190分以上
スケジュール
- イントロダクション:身体文化の多様性と経験 吉田 美和子(コーディネーター:基盤教育センター身体知領域)
- アフロブラジル文化概論 矢澤 達宏(外国語学部ポルトガル学科)
- カポエイラの実践 米倉 竜太(Studio Libera代表)
- 日本の祝祭文化とコミュニティ形成 芳賀 学(総合人間学部社会学科)
- 阿波おどりの実践 高円寺阿波おどり連協会(NPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会)
- ロシア演劇,外国語学部語劇の伝統 村田 真一 (外国語学部ロシア語学科)
- フォーラム・シアター すずき こーた(世田谷パブリックシアター)
- ハワイ:フラの歴史と文化概論 飯島 真理子(外国語学部英語学科)
- 舞踊人類学とフラの実践 國寶 真美(成城大学)
- 東アジア文化,移民文化 権 香淑(総合グローバル学部)
- コリアン・ダンス 崔 恩和(崔恩和民族舞踊研究所『喜悦』代表)
- ビオダンサとブラジル,ソマティクス 吉田 美和子(基盤教育センター身体知領域)
- ビオダンサの実践 内田 佳子(国際ビオダンサ連盟公認ファシリテーター)
- 総括 吉田 美和子(基盤教育センター身体知領域)
教科書
授業内で適宜配布する。
参考書
授業内で適宜指示する。
「知らない」のパフォーマンスが未来を創る
著者: ロイス・ホルツマン, 岸ほか訳
出版社: ナカニシヤ出版,2020