食と農と身体

共通 - 全学共通

GSB30080

コース情報

担当教員: 島 健

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

30%

リアクションペーパー

40%

レポート

30%

その他

欠席を5回以上した場合は不合格となる 期末レポートが未提出の場合には不合格となる 出席状況,リアクションペーパー,レポートを総合的に評価する

0%

詳細情報

概要

普段何気なく口にしている食事は,私たちの身体を育み,命を源となっている。 ただ,さまざまな食品があたりまえのように簡単に手にいれることができることもあり,その大切さについて考えること,そしてその食事の素となる食材を生み出す農業などの生産との関わり,食に関わる文化的なことについて意識することは少ないのではないだろうか。 安価な食材を届けるために,大量生産・大量消費があたりまえになっている食の世界で,フードロスの問題,後継者不足による自給率の問題,生産者としての発展途上国での劣悪な労働環境や生活環境,収入などの問題,地産地消やフードマイレージに関わる問題,日本の食文化に関わる問題など,食や農に関わる話題は毎日のように耳にすることだろう。 本授業では,私たちの命と大地の恵みである作物とのつながりについて,いろいろな角度から考えことを試みる。そして,持続可能な食との関わりとは何か,身近な食糧問題について何ができるのかなど,自分事として食や農との関わりを意識し,自身のからだと深く関わる事象について俯瞰的に見て考えていく。 毎回リアクションペーパーを課す。

目標

1)自ら口にする食品とその栄養についての基礎知識を修得する。 2)地域やグローバルな視点から食糧問題や環境問題について地球規模の問題として捉えられるようになる。 3)日本や世界の食文化を知り,社会全体で取り組むべき持続可能な開発目標の達成に自分たちに何ができるのかを考え自分の意見を述べることができる。 4)国内外の農業の現状と課題について理解し,未来に向けてどのような解決策や行動をすればよいかについて考え自分の意見を発言できるようになる。 5)食することといのちとのつながりについて理解し,自らの豊かなこころとからだを育めるようになる

授業外の学習

・授業資料を用いて内容を復習する(30 分) ・ムードルにリアクションペーパーを投稿する(10分) ・次回授業までに関連する内容について,自身で調べて予習する(30分) ・毎日食べる食事について,食べながらその食品の食材や産地,口にするまでに関連する企業,流通をはじめとするフードマイレージやフードロスのことなど,さまざまな視点で考えを巡らせる。(毎食5〜10分程度:3回×7日として105分以上) ・その際に派生するさまざまな疑問や興味あることに関連している情報を必要に応じて調べる(30分)

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. ガイダンス授業説明,【導入】食と農について考える 島 健(基盤教育センター身体知領域)
  2. 食と健康とアスリート 河谷彰子(管理栄養士・栄養アドバイザー)
  3. アスリートの食と心 竹村りょうこ(基盤教育センター身体知領域)
  4. フランス料理の歴史と日本の食文化 三國清三(一般社団法人国際食文化交流協会)
  5. 世界の農業と貧困・環境 倉田正充(経済学部経済学科)
  6. 食・農から考えるグローバル・フード・システムと日本の未来 伊藤 毅(国際教養学部国際教養学科)
  7. 農のグローバル化にともなう課題とサステナビリティ 関根佳恵(愛知学院大学経済学部経済学科)
  8. 公正な社会を創るアグロエコロジーの実践 田村梨花(外国語学部ポルトガル語学科)
  9. 育てる,食べる 〜五感が目覚めるエディブル・スクールヤードの教育的価値〜 堀口 博子(エディブル・スクールヤード・ジャパン)
  10. 地球市民皆農 〜農から「善く生きる」〜 斎藤博嗣(一反百姓じねん道代表)
  11. 修行と食 ー修験道の立場から 長谷川 智(山岳修行指導者)
  12. 食を通して触れるキリスト教 酒井陽介(神学部神学科)
  13. いのちを食する:内側から捉える身体とベジタリアン,ビーガンの思想 吉田美和子(基盤教育センター身体知領域)
  14. 【総括】身体から考える食や農の未来 島 健(基盤教育センター身体知領域)

教科書

必要に応じて授業内で紹介する

    参考書

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