日本の身体技法の理論と実践
共通 - 全学共通
GSB20300
コース情報
担当教員: 長谷川 智
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
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レポート
詳細情報
概要
日本には,「道」の思想がある。「道」の思想とは,技術の上達が人間の心理的成長に直結する学び方をいう。本講座では,技術の向上と人間形成の視点から,古武道や修験道に由来する日本の伝統的な身心技法を実修し,現代的な展開を探究する。古武道や修験道は,身体知の宝庫といわれている。その謎を解くように修錬していく。 具体的には,①自己整体法,他者整体法 ②運動実感を求めない効率的な身心の使い方 ③錬丹法 ④呼吸法 ⑤瞑想法を学ぶ。さらに,それらを日常生活,現代武道,スポーツ,芸道に応用する方法を探究する。 ソマティック的な手法で,小さな実験的メソッドを提示し,それを実習する。各自が,その時の身体と心の変化を観察し,考察する。その結果を数人のグループ,クラス全体でシェアする。基本的に全ての授業で,学生が主体的に関わるアクティブ・ラーニングを重視する。
目標
①自分で自分の身体を整える方法,他者の身体を整える方法を修得する。 ②古武道,修験道に由来する,効率的な身心運用法を修得する。 ③自分の身心と相談する感性を高める。 ④人間形成につながる技術の修得の仕方を身につける。 ⑤授業で実修したことを日常化する。
授業外の学習
・授業ノート,参考資料をもとに,授業内容を復習する(25分) ・授業内で学んだ身心技法,瞑想を日常生活に取り入れて実践する その時の身体と心の変化を記録する(140分:20分/日) ・参考資料,関連情報をもとに,自分なりの課題をもって授業の準備をする(25分)
所要時間: 各回200分
スケジュール
- イントロダクション(授業の進め方の説明,授業内容の紹介) *以下は予定であり,授業の進捗状態により各テーマの回数は変更することがある
- 禅的身心技法 調身,調息,調心,坐禅
- 日本の伝統的な身体調整法① 操体法,山伏整体他
- 日本の伝統的な身体調整法② ナンバ式骨体操,骨ナビ関節体操他
- 「気」の技法 気功法他
- 呼吸法
- 古武道に由来する身心技法 全身を共振・調和させる動き,一眼二足三胆四力,「我」を張らない技術の学び方
- 錬丹法
- 心と身体の関係を知る 心の体操他
- 瞑想法 マインドフルネス,問題解決の瞑想法他
- 修験道に由来する身心技法 「印(手の形)」と全身のつながり,「影」と向き合う身心技法
- 日本の身心技法 日本の伝統的な礼法
- 古武道,修験道のスポーツ,日常生活への応用 あらゆる身体活動の基礎になる動きと応用,メンタルマネージメント
- まとめ 授業全般に関する総括 授業で実修した各種身心技法を日常で実践し,その実践記録をレポートとして提出する
教科書
授業内で,オリジナルの資料を配付する。
参考書
授業内で,紹介する。