共生する社会と身体・スポーツ
共通 - 全学共通
GSB20070
コース情報
担当教員: 島 健
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
リアクションペーパー
レポート
その他
欠席を5回以上した場合は不合格となる。 出席と授業参加を総合的に評価して出席状況とする。 授業に出席しない受講生のリアクションペーパーは評価対象としない 期末レポートは作成要領(授業で説明する)に従って共通課題と選択課題の2つについて作成する。(いずれも1600字以内)
詳細情報
概要
<授業概要> オリンピック・パラリンピックのような国際大会では,世界中の多様な文化を持った国からの選手や,セクシャリティや障がいという個性を持った選手が参加し活躍する。それらのアスリートのパフォーマンスから私たちは単なる競技会という世界一を競う側面だけではなく多くの事を考えさせられるのではないだろうか。 共生社会を人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会と考えた時,身体文化のみならず異文化やマイノリティなどについても考えていく必要があるだろう。これまで耳にはしたことがあるが,わかっているようで実はよく知らない・気にしてこなかった事例を題材に,身体・スポーツが果たす役割や影響力の側面から,学生自身に新たな視座の構築と共生社会ついて考える機会を提供することを目的とする。 本講義では,多様性,多文化など広い視点で共生社会を捉え,身体・スポーツの視点から諸課題について論じる中で,東京2020大会後だからこそ続けてく,人々が共生していくためのさまざまな課題と可能性について考えながら共生社会についての理解を目指す。 この夏に開催されるパリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会の直前に,授業を通してスポーツイベントしての面だけではなく,多角的な視点を持つきっかけとしたい。 <アクティブ・ラーニング> 毎回リアクションペーパーを課す。
目標
・共生社会の中で身体やスポーツがどのような役割や働きがあるか理解する ・共生社会が直面する様々な課題について理解する ・障がい者やマイノリティをはじめとする当事者の立場を考えられるようになる ・他人事ではない,自分事として捉えながら自分なりの考えを持ち,社会に発言できるようになる
授業外の学習
・毎日aやbに関連する情報を新聞やネットなどで調べる(20分×7日) a)共生社会に関わる事象や問題点に日頃から留意し,2024年のオリンピック・パラリンピックをはじめとする様々なスポーツ大会への社会の動向をはじめ,授業で示される様々な事象や視点から常に日本国内,諸外国の事情等に幅広く関心を持つ。 b)関連組織の情報について興味を持って調べる。 ・毎回の講義関連内容について,予習(20分)・復習(30分)の時間を各自で確保すること。 ・実際に参加できる障害者スポーツ・LGBT関連の大会やイベントなどに参加して実体験をすることを推奨する。
所要時間: 授業1回あたり190分以上
スケジュール
- オリエンテーション:科目のねらい,授業の進め方など 身体とスポーツの共生社会との関わり
- 障がい者スポーツ大会①パラリンピックを考える(島)
- 障がい者スポーツ大会②その他の大会を考える(島) ※ゲストスピーカー回(スペシャルオリンピックス関係者を予定)
- パラリンピックを通して考える共生社会(河合純一:日本パラリンピック委員会)
- スポーツから考える環境の持続可能性(大津克哉:東海大学)
- 障がい者スポーツ大会③その他の大会を考える・教育から考える共生社会(島)
- 障がい者スポーツとテクノロジー(杉原行里:(株)RDS)
- バリアバリュー ~障害を価値に変える~(垣内俊哉:(株)ミライロ代表)
- 移民と身体・スポーツ(飯島真里子:英語学科)
- アフリカにおける障害者と身体・環境(戸田美佳子:総合グローバル学科)
- アダプテッドスポーツの今・未来(齊藤まゆみ:筑波大学)
- LGBTQ+と身体・スポーツ(野口亜弥:成城大学)
- 性の多様性,LGBTQ+を入り口に考える共生社会の実現(鈴木茂義:公立小学校非常勤講師)
- 総括・共生する社会に向かって(島)
教科書
テキストはなく,必要に応じて資料を配付する
参考書
適宜授業内で紹介