知としての身体を考える
共通 - 全学共通
GSB20050
コース情報
担当教員: 吉田 美和子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
4回以上欠席した場合は評価の対象としない。授業内のリアクションペーパーやMoodle提出課題などを総合評価する。
詳細情報
概要
本講義では,日ごろは-病気にでもならないと-意識の下に眠っている「身体」をさまざまな角度から取り上げ,カラダで学ぶ世界とカラダに学ぶ世界をともに考えることで,われわれにとっての内なる身体の役割と意味を探ってみたいと思います。文化が宿る身体,経験の場としての身体,コミュニケーションメディアとしての身体など,身体をめぐる人間の叡智の再発見に挑む授業です。今回は特に「感じる身体・表現する身体」をテーマとして,授業内ワークショップでの実践やMoodle上で意見交換を実施していきます。
目標
「身体」という共通テーマを軸に,多様な領域の知見に触れることにより,学生が自身の学び(研究)のプロセスに身体を通した「生」を位置づけ,その基盤としていくことを目的としています。学生には常に,各回の講義で提示される「身体の知」と自分との関わりを問いかけながら受講し,情報としての「知」ではなく,体験としての「知」を探求していって欲しいと思います。
授業外の学習
毎回の授業後は以下の学習(合計190 分)を行うことが求められる。 ・ノート・メモ等と授業資料を利用して内容を復習する(30分) ・授業内で言及された文献や参考資料を読む(120分) ・講義や実習に関わる事前資料を読み,関連する情報について調べながら,「知としての身体」に対する自身の関心との結びつきを理解しておく(40分)
所要時間: 授業1回あたり190分以上
スケジュール
- ガイダンス・吉田美和子(コーディネーター:基盤教育センター身体知領域) 身体への新たな旅立ち:いま,ここ[ゲストスピーカー:鈴木守] ※2〜13回の実施順序は変更の可能性がある。詳細は授業時に説明する。
- 「知としての身体」への導入と哲学的視点: 吉田美和子(コーディネーター:基盤教育センター身体知領域) 身体を知る,身体で知る[ゲストスピーカー:大橋容一郎]
- 【ダンスワークショップ】踊る身体:岩下徹(舞踊手)
- 身体感性論における身体:べ・ジユン(基盤教育センター身体知領域)
- 身体の哲学:柿沼美穂(東京工芸大学)
- ソマティック教育と内側から捉える身体 吉田美和子(コーディネーター:基盤教育センター身体知領域)
- 【公開講座】演劇と身体:村田真一(ロシア語学科) [ゲストスピーカー:河村晴久(能楽師)]
- 【演劇ワークショップ】広瀬彩(青山学院大学)
- 武道伝書における身体知:長尾直茂(国文学科)
- 【補講】6月15日(土) 身体文化論~フィールドワークより:瀬戸邦弘(鳥取大学)
- 日本人にとっての日本語と身体知:永須実香(言語教育研究センター)
- 身体の社会学:藤村正之(社会学科)
- 「身体の知」としてのミメーシス能力:山本敦久(成城大学)
- まとめ:あなたにとっての「知としての身体」とは何か 吉田美和子(コーディネーター:基盤教育センター身体知領域)
教科書
授業内で適宜資料を配布する。
参考書
「知としての身体」を考える 」 上智式 大学における身体知の再構築
著者: 鈴木守・大橋容一郎・高山貞美他
出版社: 学研マーケティング・2014.3