社会科・公民科教育法II

共通 - 課程

GQT13700

コース情報

担当教員: 大畑 方人

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期集中

曜限: その他

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

20%

レポート

60%

その他

① 出席状況及び各回のリアクション・ペーパーも評価の対象となります。5回以上の欠席者は評価の対象としません(※厳守)。 ② レポート課題は「高校『公共』の学習指導案の作成」とし,その内容と質などについて総合的に評価します。レポートの作成要領は,授業の中で説明します。

0%

詳細情報

概要

【概要】 2018年3月に高等学校学習指導要領が改訂され,2022年度から年次進行で段階的に実施されはじめました。とくに公民科においては新科目「公共」が設置されるなど,平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質・能力を育む教育を,一層充実させることが求められています。 この授業では,現代社会における社会科・公民科教育の役割を概観した上で,とくに高等学校公民科の目標と内容について詳しく解説していくことにします。また,高等学校公民科の各科目の実践事例を紹介しながら,学習指導案の作成方法について説明していきます。その上で,受講生による学習指導案や模擬授業を通じて,教育実習に行ったり実際に教員になったりした時に必要となる力を身に付けてもらいます。その際に,いわゆる「チョーク&トーク」型の授業ではなく,「アクティブ・ラーニング」型の授業を実践するための方法についても,具体例を挙げながら紹介していきたいと思います。 なお,この授業は現職の中高教員(ドルトン東京学園中等部・高等部社会科教諭)が担当します。 【日程】 ① 4月20日(土) 2限(10:55-12:35) ② 5月11日(土) 2限(10:55-12:35) ③ 5月11日(土) 3限(13:30-15:10) ④ 5月25日(土) 2限(10:55-12:35) ⑤ 5月25日(土) 3限(13:30-15:10) ⑥ 6月8日(土) 2限(10:55-12:35) ⑦ 6月15日(土) 2限(10:55-12:35) ⑧ 6月15日(土) 3限(13:30-15:10) ⑨ 6月22日(土) 2限(10:55-12:35) ⑩ 6月29日(土) 2限(10:55-12:35) ⑪ 6月29日(土) 3限(13:30-15:10) ⑫ 7月6日(土) 2限(10:55-12:35) ⑬ 7月20日(土) 2限(10:55-12:35) ⑭ 7月20日(土) 3限(13:30-15:10) ※試験は行いません(レポートで代替)

目標

① 中学校社会科・高等学校公民科の「目標と内容」を理解する。 ② 中学校社会科・高等学校公民科の「指導方法と評価方法」を理解する。 ③ 中学校社会科・高等学校公民科の「学習指導案」を作成し「模擬授業」を行う。

授業外の学習

① 授業内で指示された資料を事前に読んだ上で出席してください。予習時間としては1~2時間程度が期待されます。 ② 授業内で紹介された資料や参考書を読み,授業内容に関する理解を深めるようにしてください。復習時間としては1~2時間程度が期待されます。 ③学習指導案の作成(レポート課題)に向けて,適宜,資料を収集するようにしてください。

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. イントロダクション:公民としての資質・能力とは何か? 「合意形成ゲーム」を用いた実践事例などを紹介しながら,社会科・公民科の授業を通じて育みたい資質・能力について解説します。
  2. 青年期・現代社会に関する授業をどうデザインするか? 「エゴグラム」を用いた実践事例などを紹介しながら,青年期・現代社会分野の指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  3. 倫理分野に関する授業をどうデザインするか? 「思考実験」を用いた実践事例などを紹介しながら,倫理分野の指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  4. 法分野に関する授業をどうデザインするか? 「模擬裁判」を取り入れた実践事例などを紹介しながら,法分野の指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  5. 政治分野に関する授業をどうデザインするか? 「模擬選挙」を取り入れた実践事例などを紹介しながら,政治分野の指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  6. 経済分野に関する授業をどうデザインするか? 「経済的なものの見方・考え方」をテーマとした実践事例などを紹介しながら,経済分野の指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  7. 国際分野に関する授業をどうデザインするか? 「SDGs」をテーマとした実践事例などを紹介しながら,国際分野の指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  8. 情報に関する授業をどうデザインするか? 「メディア・リテラシー」をテーマとした実践事例などを紹介しながら,情報分野の指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  9. 魅力的な授業をどうデザインするか?① これまでに紹介した実践事例を振り返りながら,「PBL(課題解決型学習)」「アクティブ・ラーニング」「ICT(情報通信技術)の活用」「外部組織・人材との連携」などを取り入れた授業の工夫について解説します。
  10. 魅力的な授業をどうデザインするか?② これまでに紹介した実践事例を振り返りながら,「PBL(課題解決型学習)」「アクティブ・ラーニング」「ICT(情報通信技術)の活用」「外部組織・人材との連携」などを取り入れた授業の工夫について解説します。
  11. 高等学校公民科の学習指導案をつくる① 学習指導案の作成事例を参照しながら,指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  12. 高等学校公民科の学習指導案をつくる② 学習指導案の作成事例を参照しながら,指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  13. 高等学校公民科の学習指導案をつくる③ 学習指導案の作成事例を参照しながら,指導方法と評価方法のポイントについて解説します。
  14. まとめ:社会科・公民科教員に求められる資質・能力とは? 全体の総括をした上で,これから教員として教壇に立つ上で必要なことについて検討します。

教科書

テキスト1・2の両方を購入してください。テキスト1は文部科学省のHPからダウンロードするのではなく,市販の書籍を購入してください。

  • 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 公民編

    著者: 文部科学省

    出版社: 東京書籍・2019年(1,000円+税)

  • ライブ!主権者教育から公共へ

    著者: 藤井剛・大畑方人

    出版社: 山川出版社・2020年(1,800円+税)

参考書

書籍情報はありません。

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