社会科・地歴科教育法II
共通 - 課程
GQT13500
コース情報
担当教員: 加藤 政夫
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
中学校社会や高等学校地理歴史科の授業を立案し実践するための力を養うために,それに必要な知識や経験を蓄積する授業である。 学期の序盤では,まず「社会科・地歴科教育法I」の授業ではどのようなことを学んだのかを確認することを通じて,「授業をなりたたせるのに必要な要素は何か」,ということを再認識する作業を行う。その上で,単体の授業のみならず,複数の授業の集合体である「カリキュラム」に関しても,これを成り立たせるのに必要な要素は何かということを検討する。その際,講師と受講生の対話を通じて,これらのことを確認してゆき,その後の授業の前提として共有することを目指す。 学期の中盤には,「地理分野」と「歴史分野」について,それぞれの分野の特性を知ることを通じて,「当該教科(=地理や歴史や中学社会)の授業を立案する力」の向上を図るとともに教材研究の方法についても理解を深める。 そして学期の終盤には,世界史の模擬授業に取り組んでもらうことで,授業の計画と実践の間のギャップを実感し,「授業を立案し実践する力の向上」と「地理分野と歴史分野に対する理解の深化」を図る。模擬授業では,人数の関係で「教師役」を担当する者は限られるかもしれないが,「生徒役」をつとめたり,授業のあとに意見交換やディスカッションにつとめたりすることも広い意味での「模擬授業」に含まれるので,どのような立場からでも,ぜひ意欲的に取り組んでもらいたい。この「模擬授業」の運用に関しては,履修者数やその他の状況に応じて弾力的に扱うこととする。
目標
中学校社会や高等学校地理歴史科の授業を立案し実践するための力を養うために,それに必要な知識や経験を蓄積する。以下の4点がそのための具体的な目標と手段となる。 ・授業を成り立たせるのに必要な要素とは何かということについて認識を深めることで,授業を立案するさいに考慮しなければいけないことは何かということを理解する。 ・授業単体だけでなくカリキュラムに関しても,これを成り立たせるのに必要な要素は何かということについて認識を深め,授業を立案する力を高める。 ・「地理」,「歴史」,それぞれの分野が,どのような性格をもつものなのかということについて認識を深めることで,「社会科」・「地理歴史科」の授業を立案する力を高めるとともに,教材研究を行う力を養う。 ・自らが立案した授業計画を「模擬授業」で実践することやそれを客観視する経験を通じて,授業を実践する際に留意しなければならないことは何かということを実感し,授業を立案し実践する力を高める。
授業外の学習
教員になると,自分の頭で考え,判断し,行動することが非常に重要な要素となる。そうした力を養う良い機会になるかと思うので,この授業の時間外の学習について,ふさわしいと思う分量と内容を,ぜひ自分自身で考え,判断し,実行してみて欲しい。
所要時間: 190分
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況や受講者数の人数により各テーマの回数は変更することがありうる。 「オリエンテーション」及び, 「社会科・地歴科教育法Ⅰとの接続(1)」 〜授業を成り立たせるのに必要な要素は何か?〜
- 「社会科・地歴科教育法Ⅰとの接続(2)」 〜学習や思考のメカニズムを知ろう〜
- 「社会科・地歴科教育法Ⅰとの接続(3)」 〜カリキュラムとは何か?〜
- 「社会科・地歴科教育法Ⅰとの接続(4)」 〜学習指導案について考える〜
- 「教科の特性を考える(1)」 〜地理という分野はどのような分野なのか?〜
- 「教科の特性を考える(2)」 〜歴史という分野はどのような分野なのか?〜
- 「教科の特性を考える(3)」 〜「世界史Aと歴史総合〜
- 「歴史総合の模擬授業(1) 近代化と私たち」
- 「教材解釈(1) 近代化と私たち」
- 「歴史総合の模擬授業(2) 大衆化と私たち」
- 「教材解釈(2) 大衆化と私たち」
- 「歴史総合の模擬授業(3) グローバル化と私たち」
- 「教材解釈(3) グローバル化と私たち」
- 「全体のまとめ」
教科書
講義中に適宜指示または配布する。
参考書
講義中に適宜指示または配布する。
学習指導要領