教育相談

共通 - 課程

GQT13107

コース情報

担当教員: 遠田 香織

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月3

形式: 対面授業

レベル: 100

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

50%

レポート

20%

その他

授業内グループワークを評価要素とする。

30%

詳細情報

概要

教育相談とは何か,学校という場における教育相談の位置づけとそれに必要なカウンセリングの基礎知識について学ぶ。「まずは相手を理解すること」を目標に今日の教育現場の課題である不登校やいじめ,発達障害やそのほか心の病について学び,架空事例などを用いて対応・支援を考える。なお,本授業は対面授業であるため,少人数のグループワークを行う。また,受講生の所属学科や学年などによって授業内容の重点箇所が変わる可能性がある。

目標

相手を理解するのに必要なのは,丁寧な見立てとそれを支持する理論や理解の枠組みである。それらを学ぶと同時に,理論や理解の枠組みにも収まらない「その人らしさ」を捉えようとする姿勢・視点を身につけることを目標とする。目標に達するプロセスとして,課題について多面的に理解する視点を得るようにすること。また,対面授業の醍醐味でもある「その場に居て感じ・考えること」ができるよう,理解した点・まだ分からない点などを自分の中で整理しながら主体的に授業に臨むこととする。

授業外の学習

授業内で疑問に感じたこと・分からなかったことについて自ら進んで参考文献等に当たり,学びを深めること。常に問題意識を持ち,実践場面を想像しながら授業に臨むこと。 ※予習・復習の授業時間外学習には,授業時間と同等の時間を要する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 講義ガイダンス:自己紹介,スケジュールと評価方法の説明,教育相談とは何かを知る。 教育相談とは何か,そのためにどういったスキルや視点が必要なのかを概観し,さらに当授業の目標や評価基準,授業のアウトラインを示す。 ※以下は予定であり,授業の進捗状況により多少変更が生じる可能性がある。
  2. 教育相談の基礎:教育相談の歴史,教師とカウンセラーの違い,カウンセリング・マインドなどについて学ぶ。
  3. カウンセリングの理論・アプローチを学ぶ:来談者中心療法,行動療法/認知療法,深層心理学(精神分析)など
  4. 傾聴について学ぶ①(理論編):そもそも話を聴くとはどういうことか。傾聴の態度や基本的なスキルについて学ぶ。
  5. 傾聴について学ぶ②(実践編):理論を踏まえ,グループワークを行う。
  6. 見立て・アセスメントとは:教育相談における見立て・アセスメントにおけるポイントを学ぶ。
  7. 不登校・いじめの理解とその対応①(理論編):不登校・いじめの概要や適切な理解と対応の視点などを学ぶ。
  8. 不登校・いじめの理解とその対応②(実践編):理論を踏まえ,事例を用いたグループワークを行う。
  9. 発達障害の理解とその対応①(理論編):発達障害の概観と理解,それぞれの対応について学ぶ。
  10. 発達障害の理解とその対応②(実践編):理論を踏まえ,事例を用いたグループワークを行う。
  11. 思春期・青年期の心の病について:思春期・青年期に多い心の病の概観とその対応について学ぶ。
  12. 危機状況への支援:危機支援とは何か,その際の心構えなどを学ぶ。
  13. 連携について:専門機関との連携の実際や,連携の際の配慮・留意点などを学ぶ。
  14. まとめ

教科書

特になし

    参考書

    随時授業内でも紹介します。

    • 心とふれあう教育相談

      著者: 卯月研次・後藤智子編

      出版社: 北樹出版, 2015

    • 学校臨床心理学・入門―スクールカウンセラーによる実践の知恵

      著者: 伊藤美奈子・平野直己編

      出版社: 有斐閣, 2003

    • Next 教科書シリーズ 教育相談 [第2版]

      著者: 津川律子・山口義枝・北村世都

      出版社: 弘文堂, 2023

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