教育相談
共通 - 課程
GQT13106
コース情報
担当教員: 黒沢 幸子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木2
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
・毎回の授業でのリアクションペーパー(計600~800字程度;オンラインテキストよる提出)には,授業のトピックに関する課題としての小レポートの要素(考察の観点や設問等が提示される)が含まれる。毎回の課題提出(締切りは授業翌日17:00)によって理解度等を評価する。授業でロールプレイやワークシートに取り組んだ際には,オンライン提出課題とは別に授業内で課題提出することがある(出席状況・授業参加の評価基準とされる)。なお,5回以上の欠席(リアクションペーパー/各回の課題レポートの未提出を含む)は不合格となる。 ・レポートは,中間・期末の2回,レポート提出期限は,課題提示後3週間とする。
詳細情報
概要
不登校,いじめ,非行・暴力行為,虐待,発達障害,心の病など,今日の教育現場の課題を理解し,教育相談(学校カウンセリング)の基礎となる理論と方法を学ぶ。 多様な個性を持つ児童生徒の成長・発達を支援することに役立ち,かつ関係者との連携やチーム対応に有効なカウンセリングの視点や手法の基礎を理解する。 具体的には,学生は,毎回事前にテキストの当該テーマを学習し知識習得を行い,授業では内容の確認や発展を伴う内容を学ぶ。講義に加え,対面授業ではロールプレイ等のグループワーク,オンディマンド授業ではビデオやドキュメンタリー映画の視聴によって,関連テーマに関する体験的・実際的な理解を深める。また,児童生徒の課題解決を学ぶために,具体的な事例をもとにワークシートを用いて各自が考え,対応について検討するるPBL(課題解決型学習)を取り入れる。毎回のリアクションペーパーの学生回答や質問をピックアップして紹介し解説を行うことで,意見の多様性を相互理解し,各テーマの理解を定着させる。
目標
1)教育相談は児童生徒の成長支援や問題予防,解決を援助することを目的に,個人と環境(教職員,カウンセラー,子ども集団,保護者,地域資源など)双方の力を活かしてチームで支援する重要な領域であることを理解し,その理論と方法の基礎を習得する。 2)教育相談に有効なカウンセリングの種類と手法,およびアセスメントの種類と方法の知識を習得し,その実践力の基礎が身に着けられるようになる。 3)不登校,いじめ,発達障害,暴力,虐待,心の病等,学校教育場面の諸問題への適切な理解と対応の視点について習得する。
授業外の学習
1)予習として,テキスト(教科書)の該当範囲を事前に読み,掲出されている資料に目を通してから授業に臨むこと。予習時間としては,1~2時間程度が期待される。 2)復習としては,授業の振り返りを行い,テキストに示されている発展的課題に取り組み,課された課題レポートやワークシートに取り組むこと。理解が不十分であったり,発展的に学ぶことが役立つ内容については,自ら調べ,文献等にあたり,質問も行うこと。復習時間としては,2 時間程度が期待される。 日ごろから,教育課題や教育領域の時事問題に関心を持ち,授業テーマにも即して考え,学びを深めること。 ※各回の授業資料(主なもの)は,原則として授業前日夕刻にmoodleの授業コースに掲出する。各回のリアクションペーパー(課題レポート)は授業日の翌日17:00を期限としてmoodleを通して提出すること。
所要時間: 190分
スケジュール
- 教育相談とは (オリエンテーション:自己紹介,授業計画と評価方法の説明等)
- カウンセリングの理論
- カウンセリングの手法
- いじめへの対応
- 不登校への対応
- 解決志向モデルの理論と技法 (いじめによる不登校事例を考える)
- いじめへの対応と予防開発的学校プロフラム ピアサポート活動(英米・日本の実践)
- 虐待・自殺・いのちの教育への対応
- 少年非行への対応
- 発達障害への対応,保護者への支援
- 心の病への対応
- 専門機関・校内・保護者との連携
- アセスメント ①②―行動観察法・面接法・心理検査法
- キャリア教育・教師のメンタルヘルス
教科書
学生の学習を助けるためにテキストを使用する(下記テキスト1)。テキストは,紀伊国屋書店に発注してあるため,各自手に入れること。初回授業までに必ず事前に入手しておくこと。
よくわかる!教職エクササイズ3:教育相談[第2版]
著者: 森田健宏(監修・編著)・田爪宏二(監修)・吉田佐治子(編著)
出版社: ミネルヴァ書房・2024年
参考書
参考書は必携ではないが,授業に連動して教育相談の学びに役立てることができる。
指導援助に役立つスクールカウンセリング・ワークブック
著者: 黒沢幸子
出版社: 金子書房・2002
教師とSCのためのカウンセリング・テクニック4:保護者とのよい関係を積極的につくるカウンセリング
著者: 黒沢幸子・神村栄一編
出版社: ぎょうせい・2022
教育相談ワークブックー子どもを育む人になるために―
著者: 桜井美加・齋藤ユリ・森平直子
出版社: 北樹出版・2019(改訂版)