特別支援の理論と実践
共通 - 課程
GQT12320
コース情報
担当教員: 涌井 恵
単位数: 1
年度: 2024
学期: 2Q集中
曜限: その他
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
授業内期末試験
授業期間中
その他
グループノート;LTD話合い学習法により,グループでディスカッションしながらまとめたノートを提出する(計3回)
詳細情報
概要
−学習内容: 発達障害や知的障害など,様々な障害等により特別の支援を必要とする 幼児,児童及び生徒が,授業(通常の学級での授業を含む)において学習活動に参 加している実感・達成感をもちながら学び,生きる力を身に付けていくことができるよう,幼児,児童及び生徒の学習上又は生活上の困難を理解し,個別の教育的ニ ーズに対して,他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくために必 要な知識や支援方法を理解する。 −授業の方法: 講義とアクティブラーニングを組み合わせた授業を行う。授業では,数回,反転授業としてLTD 話し合い学習法(安永, 2011) によるレポートを受講者が作成し,それをもとにグループワークを行う。 −カリキュラム上の位置づけ: 教育の基礎的理解に関する科目(旧:教職に関する科目)として本講義は設定され ている。
目標
(1)特別の支援を必要とする児童及び生徒の障害の特性及び心身の発達を理解している。 1)インクルーシブ教育システムを含めた特別支援教育に関する制度の理念や仕組みを理解している。 2)発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別の支援を必要とする幼児,児童及 び生徒の心身の発達,心理的特性及び学習の過程を理解している。 3)視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱等を含む様々な障害のある幼児,児童及び生徒の学習上または生活上の困難について基礎的な知識を身に付けている。 (2)特別の支援を必要とする児童及び生徒に対する教育課程や支援の方法を理解している。 1)発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別の支援を必要とする幼児,児童及び生徒に対する支援の方法について例示することができる。 2)「通級による指導」及び「自立活動」の教育課程上の位置付けと内容を理解している。 3)特別支援教育に関する教育課程の枠組みを踏まえ,個別の指導計画及び個別の 教育支援計画を作成する意義と方法を理解している。 4)特別支援教育コーディネーター,関係機関や家庭と連携しながら支援体制を構築することの必要性を理解している。 (3)障害はないが特別の教育的ニーズのある児童及び生徒の学習上又は生活上の 困難とその対応を理解している。
授業外の学習
1)対面授業では,LTD 話し合い学習法(安永, 2011)により,1コマにつき教科書のある1章をまとめる課題を計2回課す(該当ページは適当な時期に受講者に通知する)。 2)上記課題のない回は,予習または復習として次回授業該当箇所の教科書や資料等を読み,わからない専門用語の意味を調べるとともに,可能であれば該当章の要約(4.5行)などをしておくこと。 3)関連図書や障害のある子ども・成人等の動画に触れ,知識や理解をふかめること。
所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがあり 得る。 イントロダクション:インクルーシブ教育システムを含めた特別支援教育に関する制 度の理念や仕組みについて
- 発達障害(ADHD, LDなど)のある幼児,児童及び生徒の心身の発達,心理的特性及び学習の過程,支援の方法について
- 情緒障害・言語障害・聴覚障害弱等を含む様々な障害のある幼児,児童及び生徒の学習上または生活上の困難について1(主に言語障害・聴覚障害)
- 知的障害のある幼児,児童及び生徒の心身の発達,心理的特性及び学習 の過程,支援の方法について
- 自閉症スペクトラム症のある幼児,児童及び生徒に対する支援の方法について 「通級による指導」及び「自立活動」の教育課程上の位置付けについて
- 視覚障害・肢体不自由・病弱等を含む様々な障害のある幼児,児童及び生徒の学習上または生活上の困難について2(主に視覚障害・肢体不自由・病弱等)
- 母国語や貧困の問題等により特別の教育的ニーズのある幼児,児童及び生徒について, まとめのレポート課題
教科書
講義初日から使用。授業中に使用するので,必ず持参する こと。
インクルーシブ教育時代の教員をめざすための特別支援教育入門 ISBN-10: 4893473271
著者: 大塚 玲
出版社: 萌文書林; 第2版 (2019/2/1)
参考書
以下は必要に応じて参照すること。
「特別支援教育とアクティブ・ラーニング 〜 一人ひとりの違いをいかつ通常学級での教え方・学び方 〜」
著者: 涌井 恵編著
出版社: 金子書房 2023年
「学び方を学ぶ」ジアース教育新社
著者: 涌井恵編著
出版社: ジアース教育新社 2014年
特別支援教育の基礎・基本 2020 ―新学習指導要領対応―
著者: 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所(著)
出版社: 2020年6月17日発売