特別支援の理論と実践

共通 - 課程

GQT12300

コース情報

担当教員: 稲垣 智則

単位数: 1

年度: 2024

学期: 1クォーター

曜限: 金1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

20%

レポート

60%

その他

(1)2/3以上の出席,最終レポート提出の2点が評価を受ける最低要件となります。 (2)毎回リアクションペーパーを回収いたします。書かれた内容は次の授業にて取り上げ,さらに授業内容の理解を深めていきます。 (3)欠席,及びリアクションペーパーの内容が際立って不十分な場合には,総合点よりマイナスの評価を行います。 (4)4000字程度の期末レポートを課します。提出は「7回目の講義から1週間後まで」となります。詳細は授業にて説明します。

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詳細情報

概要

通常の学級にも在籍している発達障害や軽度知的障害をはじめとする様々な障害等により特別の支援を必要とする児童生徒が授業において学習活動に参加している実感・達成感をもちながら学び,生きる力を身に付けていくことができるよう,幼児,児童及び生徒の学習上又は生活上の困難を理解し,個別の教育的ニーズに対して,他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していく必要がある。そのために人間の情報処理とその「発達」の仕組みを理解し,人間の個性が出来する基礎部分をとらえることは,児童生徒だけではなく,人間全般を深く理解しようとする際に必須となるだろう。 自閉症スペクトラム障害・ADHD・LDなどの「発達障害」,コミュニケーションに関する全般的な課題,視覚・聴覚に関する課題,四肢に関する課題,生育環境に起因する課題,学内での連携および他機関との連携について,根本的な姿勢を学び,特別な支援を組織的に行うために必要な知識や支援方法を理解する。

目標

1)特別の支援を必要とする児童及び生徒の障害の特性及び心身の発達を理解できる。 2)特別の支援を必要とする児童及び生徒に対する教育課程や支援の方法を理解できる。 3)障害はないが特別の教育的ニーズのある児童及び生徒の学習上又は生活上の困難とその対応を理解できる。

授業外の学習

授業で得られた知識に関して,日常生活でも当てはまる事象がないかを探し,自らの体験と経験を深めるためのサーチライトとして用いて欲しい。授業中に提示する例などは,あくまで担当教員の意見と,その経験から導き出された喩えでしかない。知識は,自らの体験・経験と密接に繋がって初めて機能する。その中で,授業中の観点には不満が出ることもあるだろう。あるいは,発展・拡充させたくなることもあるだろう。それが教師になった際,子どもたちに対して唯一説得力を持つものであることを知っていて欲しい。そして授業を通して得られたものを,リアクションペーパーや最終レポートにて反映させて欲しい。

所要時間: 予習におよそ100分,復習におよそ100分。日常生活において授業内容を用いた「自己分析」を含む。

スケジュール

  1. 「ガイダンス」 評価基準と受講に関する心構え,インクルーシブ教育および「障害」の考え方について
  2. 自閉症スペクトラムと,他者への共感に関する課題について
  3. ADHD・ADDと,思春期における留意点について
  4. 教員と,児童生徒・保護者との関係について
  5. コミュニケーション,計算,読み・書きに関する課題について
  6. 知的能力全般の課題,視覚・聴覚に関する課題,四肢と動作に関する課題,及び家庭環境・母語・文化背景などと児童生徒の状態について
  7. 校内でできること,および他機関との連携について

教科書

必要に応じて提示する。

    参考書

    • 特別支援教育の基礎・基本 2020

      著者: 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所

      出版社: ジアース教育新社・2020年

    • 「ニセの自分」で生きています ー心理学から考える虚栄心ー

      著者: 稲垣智則

      出版社: 明石書店・2023年

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