学校教育社会学
共通 - 課程
GQT10314
コース情報
担当教員: 小黒 恵
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
授業内期末試験
授業期間中
詳細情報
概要
本講義では,現代社会を特徴づける社会的な営みである教育について,その制度や役割,教育を取り巻くさまざまな事象を取り扱い,これらを読み解くために必要な教育社会学の基本概念・理論を学ぶ。 現代社会において,誰もが学校教育と無縁ではいられず,我々は自らの「常識」に基づいて教育を論じる。しかし,それは本当に「常識」なのだろうか?教育社会学は,教育問題や現象について,あるべき理想像を考えるのではなく,その構造やメカニズムを解明する学問である。この性質に照らし,これまでの「常識」を疑う姿勢を持ち,多面的・客観的に論じられるようになることを目指す。その際,学んだ知識に加え,データや資料の適切な分析・解釈を通じた経験科学的な議論ができるようになることも重視する。 よって講義内では,基本的な知識の獲得だけでなく,昨今の教育問題・教育現象について,ディスカッションやグループワークを通じ,議論の中で考察を深めていく。
目標
1)教育社会学の基本的な概念や理論を説明できる。 2)学校教育の今日的課題や教育を取り巻く事象について,「常識」を疑う姿勢を持ち,多面的に論じることができる。 3)資料を適切に分析・解釈し,客観的に論じることができる。
授業外の学習
予習:毎回,予習として購読文献を指定する。読んであることを前提として授業およびディスカッションを行うので,講義までに必ずひととおり目を通し,疑問点や重要だと考える点などを整理しておくこと。 復習:毎回小レポートを課すので,講義の内容やディスカッション,講読文献についてよく復習し,それをふまえて考察,疑問点,調べた内容をまとめ,期限内に提出すること。(Moodle上で提出)
所要時間: 合計で190分程度を要する。
スケジュール
- イントロダクション / 学校の制度と社会的機能 ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる
- 学力と階層
- 高等教育の社会学
- 子どもの貧困
- いじめ
- 非行・少年犯罪と生徒管理
- 学校と家庭・家族
- 不登校と学校の外での学び
- ジェンダーと教育
- エスニシティと教育
- 教師の社会学
- 学校から職業への移行 / 進路指導・キャリア教育
- 子どもの安全・リスクと「教育」/ 少子高齢化と教育改革
- 全体のまとめ / 期末試験
教科書
なし(講義内で資料を配布します)
参考書
なし(講義内で必要に応じて紹介します)