生涯学習概論
共通 - 課程
GQC10500
コース情報
担当教員: 中村 由香
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
その他
出席回数が2/3を超えない場合,単位習得不可とする。なお,リアクションペーパーの提出をもって,出席とみなす。リアクションペーパーの提出は,配布した所定用紙に記入して授業終了後に提出する方法か,あるいはPCで作成してMoodle上で提出する方法のいずれかの方法とする。
詳細情報
概要
この授業では,生涯学習に関する国際的な動向,国内の動向,生涯学習に関わる施設や教育機関,団体の活動の特徴,成人教育学の考え方や,成人学習の代表的な理論について,講義を行う。授業は講義を中心とするが,映像資料の上映なども取り入れる。 毎回の授業の終了後にリアクションペーパーを作成し,提出することを求める。その他,学期末に1回,レポートの作成を求める。
目標
本授業の目標は,社会教育・生涯学習の分野における基礎知識を習得することである。具体的には以下の3点を到達目標とする。 1)国内外で生涯学習という考え方がどのように広がってきたのか,その歴史的経緯を把握すること。 2)生涯学習に関わる施設・団体・機関の種類や,それらの組織が提供する教育機会について把握すること。 3)授業では,生涯学習の意義と課題について多様なデータを用いて解説する。それらを理解し,自分なりの視点で整理して他者に説明できるようになること。
授業外の学習
1)次回の授業の資料を読み,予習を行った上で,授業に出席する。 2)授業後に授業の内容をまとめたリアクションペーパーを作成し,提出する。
所要時間: 190分
スケジュール
- ガイダンス (※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。)
- 生涯学習関連施設の種類と役割
- 生涯学習論の国際的展開(1):ユネスコの動向
- 生涯学習論の国際的展開(2):OECDの動向
- 日本における生涯学習政策の流れ(1):「学歴社会」とは何か
- 日本における生涯学習政策の流れ(2):「学歴社会」と「生涯学習社会」との違い
- 学校外教育に関わる市民社会組織や企業の取り組み(1):不登校とフリースクール
- 学校外教育に関わる市民社会組織や企業の取り組み(2):子どもの貧困とその対策
- 学校外教育に関わる市民社会組織や企業の取り組み(3):地縁組織の衰退とその対策
- 日本の「働き方」をめぐる諸課題
- 日本の「働き方」をめぐる諸課題と持続可能な労働:プロボノ,労働者協同組合など
- 成人学習論(アンドラゴジー)という考え方
- 成人学習の理論(1):経験学習,変容学習,状況的学習
- 成人学習の理論(2):職場学習とワーク・ライフ・バランス
教科書
テキストの代わりに,毎回の授業でパワーポイントのハンドアウトを配布し,それに基づいて授業を進める。参考文献については,授業中に随時紹介する。
参考書
授業内で随時紹介するが,下記に数冊,紹介する。
よくわかる生涯学習
著者: 香川正弘・佐々木英和・鈴木眞理編
出版社: ミネルヴァ書房・2008年
生涯学習の理論:新たなパースペクティブ
著者: 立田慶裕他
出版社: 福村出版・2011年
地域教育経営論:学び続けられる地域社会のデザイン
著者: 荻野亮吾・丹間康仁編著
出版社: 大学教育出版・2022年