グローバルスタディーズ入門
外国語学部
FST61800
コース情報
担当教員: 小田 マサノリ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木5
形式: 同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
リアクションペーパー
授業内期末試験
授業期間中
詳細情報
概要
この授業は,Zoomを使ったリアルタイム授業です。授業で使用するPDFや動画は Moodleで配布します。授業中の質疑応答はZoomのチャットとPadletでおこないます。 「グローバルスタディーズ入門」のテーマはもちろん「グローバリゼーション」です。グローバリゼーションは一般に「ヒト・モノ・カネ・情報」の世界的拡散と定義されますが,いま,みなさんたちが経験しているのは「ヒトとモノをメディア(媒介)として,世界中にウイルスが拡散してゆく「感染性のグローバリゼーション」といえます。授業では,感染症だけでなく,気候変動やレイシズムなど,「いま,地球世界で起きていること」を教科書にしながら,すすめてゆきます。
目標
この授業の到達目標は,日ごろ,みなさんがよく目にするグローバルな現象や出来事を,その社会的背景や歴史をふまえて読み解き,深く考え,自分の意見と考えを持って,現実の行動に活かしてゆくための,人文社会科学的な知性と教養を身につけることです。そのために,①アクティヴ・ラーニング ②オーセンティック・ラーニング ③クロスカリキュラム・ラーニングを重視した授業を行い,,多面的な視野からものごとを「広く,長く」考える「クリティカル・シンキング」と,そのために必要不可欠な「リテラシー」,そして,それを使いこなす「コンピテンシー」を高めることが,この授業の到達目標です。授業を担当する講師は,文化人類学を修めた後,現代美術家になり,現在はグラフィックデザインや映像編集などの仕事をしながら,複数の大学で教育活動を行っています。この講義ではアートやデザインのスキルを活かし,講師が独自に編集した動画やグラフィック資料を教材に使って講義を行います。 授業では,毎回プリントを配布しますので,予習・復習・自習に使ってください(シラバスにこの授業で使う予定のプリントの画像を添付しましたので,参考にしてください)
授業外の学習
この授業では,教材として,次のような映画や動画を教材として使用します。授業のなかで,すべてを見ることはできませんが,予告編やダイジェスト版などを紹介しますので,授業時間外の予習・復習・自習として,自分で視聴するようにしてください。 [ドキュメント映画] ・「不都合な真実」デイビス・グッゲンハイム監督 2006年 ・「愚か者の時代にいる」フラニー・アームストロング監督 2009年 ・「2210年 文明崩壊」ナショナル・ジオグラフィック制作 2011年 ・「サバイビング・プログレス」マーク・アクバー監督 2011年 ・「地球が壊れる前に」フィッシャー・スティーヴンス監督 2016年 ・「不都合な真実2」ボニー・コーエン/ジョン・シェンク監督 2017年 ・「気候変動の謎を探る」ダグ・ハミルトン監督 2018年 [TEDトーク] ・アル・ゴア「気候危機の回避」 ・ジャレド・ダイアモンド「文明崩壊は何故起こるのか」 ・ジェームス・ハンセン「なぜ気候変動について叫ばなければならなかったか」 ・メアリー・ロビンソン「なぜ気候変動が人権を脅かすのか」 ・ペール・エスペン・ストクネス「終末論疲れを気候変動に立ち向かう行動へと変える方法」 ・アル・ゴア「気候変動についての楽観論」 ・グレタ・トゥーンベリ「気候危機を訴える学校ストライキ」
所要時間: 190分
スケジュール
- ガイダンス (※以下の授業内容は,あくまでも予定であり,開講時の世界情勢と,履修者の興味と関心にあわせて,内容を大幅に変更する可能性があります)
- なぜ私たちはこんな世界に生きているのか?
- グローバリゼーションの光と影
- 「よくもそんなことを!」の衝撃
- 人文社会科学のマトリックス
- レイチェル・カーソン,セヴァン・カリス・スズキ,グレタ・トゥンベリ
- ジェイムズ・ハンセン,教皇フランシスコ,レオナルド・ディカプリオ
- 「不都合な真実」を知る
- 「地球が壊れる前に」すべきことは?
- 「愚か者たちの時代」なのか?
- なぜ社会は崩壊するのか
- 現実主義のおとしあな
- 2050年にむけて
- アクティヴ・ラーニング式期末テスト (※アクティヴ・ラーニング方式については授業のなかで説明します)
教科書
特定の教科書は使用しません。教科書のかわりに,授業で使用するPDFをMoodleにアップします。
参考書
書籍情報はありません。