上智非公式シラバス

ロシア史B

外国語学部

FRS75600

コース情報

担当教員: 花田 智之

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 可

評価方法

出席状況

10%

リアクションペーパー

10%

授業内期末試験

授業期間中

80%

詳細情報

概要

今般のロシアによるウクライナ侵攻(ウクライナ戦争)に見られる,ロシアの大国主義の歴史を概観する。１９世紀前半のロシア帝国から現代のロシア連邦までの政治・外交・社会の特徴に注目して,グローバルな視点から,世界史のなかにロシア史を位置づけて理解する。

目標

１)ロシア史に関する基礎知識を習得する。 ２)ロシア史に関する専門知識を学び,それらを応用できるようにする。 ３)ロシア史から導き出される歴史学全般への普遍的な問いに答える。

授業外の学習

【予習】(所要時間:各回80分程度)。 ・授業で取り扱うテーマ及びシラバス記載の内容について,事前に参考文献やインターネットなどを調べて各自予習する。 【復習】(所要時間:各回120分程度)。 ・授業で紹介した参考文献や研究論文などを読み進める。

所要時間: 200分程度

スケジュール

  1. 導入講義(※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。)
  2. ロシア帝国の領土拡張と極東進出
  3. 日露戦争,第一次世界大戦,ロシア革命
  4. スターリン体制の確立と戦間期のソ連外交
  5. 大祖国戦争(独ソ戦争)と日ソ戦争
  6. 戦後ソ連社会と欧州・アジア冷戦の起源
  7. フルシチョフ政権の「スターリン批判」と平和共存路線
  8. ブレジネフ政権の「制限主権論」とデタント,安定と停滞の時代
  9. ゴルバチョフ政権のペレストロイカと新思考外交
  10. ソ連「解体」と独立国家共同体の成立
  11. ポスト冷戦期のロシア外交と「ユーラシア主義」
  12. プーチン政権の「垂直権力」体制と多極化国際秩序
  13. ロシアとウクライナの歴史,ウクライナ危機とウクライナ戦争
  14. 学期末試験

教科書

教科書は指定せず,講義資料を配布する。

    参考書

    • 『世界歴史体系 ロシア史３』

      著者: 田中陽兒ほか編

      出版社: 山川出版社,1997年

    • 『日ロ関係史:パラレル・ヒストリーの挑戦』

      著者: 五百旗頭眞ほか編

      出版社: 東京大学出版会,2015年

    • 『現代ロシア政治』

      著者: 油本真理ほか編

      出版社: 法律文化社,2023年

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