ロシア・ユーラシアの国際関係B
外国語学部
FRS72300
コース情報
担当教員: 湯浅 剛
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
36%
レポート
64%
詳細情報
概要
21世紀に入ってもなお,中央アジア,コーカサス,そしてウクライナで引き続き紛争や暴力を伴う政治変動が発生している。2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻は,冷戦終焉後に構築されてきた,ユーラシアにおける協調的安全保障体制に完全に終止符を打ったかに見える。 ソ連末期からの歴史を振り返ることで,このようなユーラシアの動乱の根源に何があるのか考えてみたい。あわせて,現下のロシア・ユーラシア地域の国際関係についても整理する。
目標
ロシア以外のポスト・ソ連諸国の動向について受講者が主体的に調べ,授業で報告することで,当該地域についての理解を深めます。
授業外の学習
担当教員の指定する資料・テキストについての読解。
所要時間: 190分(予習として,文献講読に60分,テーマに関する調査に60分,授業後は議論をもとに復習を70分行うこと)
スケジュール
- (以下の授業構成は予定であり,変更される可能性もあります) イントロダクション:授業の進め方・課題,紛争研究の方法
- 国家・地域・国際社会: 安全保障論の射程
- ユーラシアにおける協調的安全保障はなぜ破綻したのか
- ソ連はのネイションの牢獄だったのか,秩序安定の枠組みだったのか
- 事例研究 (1): ウクライナ,モルドヴァ(沿ドニエストル)
- 事例研究(2): ソ連後期の中央アジア共和国とアフガニスタン
- 事例研究(3): ソ連解体後の中央アジア諸国
- 事例研究(4): ナゴルノ・カラバフ(アルツァフ)
- 事例研究(5): ジョージアと周辺の分離主義地域
- 年2月以降の世界 (1): なぜ戦争は始まったのか
- 年2月以降の世界 (2): 多極化する国際政治のなかのロシア・ユーラシア
- 年2月以降の世界 (3): 地域主義の再編
- 年2月以降の世界 (4): 安全保障問題化する人の移動
- 年2月以降の世界 (5): 理念とアイデンティティーをかけた戦い
教科書
参考文献については,授業で適宜示します。
参考書
平和構築へのアプローチ: ユーラシア紛争研究の最前線
著者: 伊東孝之 (監修)/広瀬佳一,湯浅剛 (編)
出版社: 吉田書店,2013年
Routledge Handbook of Russian Security
著者: Roger E. Kanat (ed.)
出版社: Routledge, 2019