演習(ロシア政治・外交)２

概要

春学期に続き,ポスト・ソ連諸国や東欧地域の政治・外交・国際関係・歴史などに関心を持っている学生とともに,講義・輪読をおこないます。 本演習に参加する学生は,上記の分野で自主的に研究テーマを決め,報告・討論を行います。 受講希望の学生は,関連する基本的知識を得るために,湯浅が担当する「ロシア・ユーラシア地域研究入門1」「ロシア政治・外交A-1」「ロシア政治・外交A-2」「ロシア政治・外交B」だけでなく,他学部・他学科の開講科目を含め,国際政治学や比較政治学に関する科目を履修することを推奨します。

目標

ポスト・ソ連諸国や東欧地域の政治・外交・国際関係・歴史研究のための基本的手法を体得するとともに,当該地域についての基本的な理解に基づいて,レポート(3年次生)または卒業論文(卒業年次生)を作成します。 また,学期中に静岡県立大学・朝鮮大学校・津田塾大学の国際関係系ゼミとの合同ゼミを実施します。特に3年生は,この合同ゼミでの発表に向けた準備を主導的に進めてもらいます。

授業外の学習

輪読対象となったテキスト・資料の読解,研究計画書の作成,報告の準備,レポートまたは卒業論文の作成をおこないます。 なお,春学期の科目「演習(ロシア政治・外交)1」で指定した以下の書籍を読了していない者については,本科目の受講を原則認めない。 ● E. H. カー/近藤和彦訳『歴史とは何か』岩波書店,2022年〔邦訳はこのほかに,清水幾太郎による旧訳がある(1962年刊,岩波新書)がある。原書は,E. H. Carr, What Is History? (With a New Introduction by Richard J. Evans), Palgrave, 2001.〕 ● I. バーリン/河合秀和訳『ハリネズミと狐』(岩波文庫)岩波書店,1997年 ● 大芝亮『国際政治理論: パズル・概念・解釈』ミネルヴァ書房,2016年 ● ジョセフS. ナイ,デイヴィッドA. ウェルチ/田中明彦,村田晃嗣訳『国際紛争: 理論と歴史』(原書第10版)有斐閣,2017年 ● 久保慶一,末近浩太,高橋百合子『比較政治学の考え方』有斐閣,2016年

所要時間: 190分(予習として,文献講読に60分,テーマに関する調査に60分,授業後は議論をもとに復習を70分行うこと)