ポルトガル語圏アフリカ史
外国語学部
FLS70300
コース情報
担当教員: 市之瀨 敦
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木4
形式: 同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
リアクションペーパー
20%
レポート
60%
詳細情報
概要
ポルトガル語を公用語とする国はアフリカに6カ国ある。カボ・ベルデ,ギニア・ビサウ,サントメ・プリンシペ,赤道ギニア,アンゴラ,モザンビークである。赤道ギニアを例外として,他の5カ国は独立と同時にポルトガル語を公用語として採用し,国家の建設を開始した。本講義では,これら6カ国の歴史を中心として,それぞれの国を特徴付けるトピックに着目し,ポルトガル語圏アフリカについて紹介してゆく。
目標
日本では今なお情報が乏しい,ポルトガル語圏アフリカ諸国についての基本的な理解を得ることを目標とする。その知識は歴史のみに偏らないように配慮する。
授業外の学習
適宜,参考図書,資料を指示するので,授業前に目を通しておいてほしい。
所要時間: 予習(参考文献購読,ウェブ上の資料調査,など)に2時間,前回授業内容の復習に70分は必要であろう。
スケジュール
- イントロダクション ー 授業の概要説明 ポルトガル語圏アフリカ諸国概観
- カボ・ベルデ ー クレオールの島国の歴史と文化
- ギニア・ビサウ ー 苦悩続きの小さな国
- アミルカル・カブラルとは誰か?
- サントメ・プリンシペ ー 小さな島国の豊かな文化
- アンゴラ ー アフリカの大国への道のり
- モザンビーク ー 内戦から再建へ
- 赤道ギニアとCPLP(ポルトガル語諸国共同体)
- ルゾトロピカリズモと人種主義
- アフリカのポルトガル語の諸特徴と現状
- クレオール語とは何か?
- クレオール語を学んでみる
- ポルトガル語圏アフリカ文学史
- ポルトガル語圏アフリカ諸国のサッカー文化
教科書
下記に記す参考図書以外にも,授業にとり重要と思われるものがあれば,適宜指示する。
参考書
ポルトガルの世界 海洋帝国の夢の行方
著者: 市之瀬敦
出版社: 社会評論社 2000年
海の見える言葉 ポルトガル語の世界
著者: 市之瀬敦
出版社: 現代書館 2004年
ポルトガル 震災と独裁,そして近代へ
著者: 市之瀬敦