特講ブラジル社会開発論

外国語学部

FLS67300

コース情報

担当教員: 田村 梨花

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水3

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

20%

リアクションペーパー

15%

レポート

50%

小テスト等

15%

その他

授業参加はグループワーク&プレゼンテーションにより評価。正当な理由のない欠席を4回した場合は不合格となる。

0%

詳細情報

概要

ブラジルにおける社会開発について,主に20世紀における開発の思想を概観し,行政,企業,市民社会,国際組織等多様なアクターにより複合的・連携的に実践されている社会開発の取り組みについて理解を深める。本年度は,教育分野に焦点を当て,教育思想および教育開発の歴史を学び,開発における教育の役割を検討するとともに,ブラジルにおける内発的発展の思想と地域主体の社会開発のあり方を学ぶことを主眼とする。また,個人の関心に基づく具体的な教育政策とその効果を分析する(グループワーク&プレゼンテーション)。

目標

ブラジルを事例として社会開発の歴史と思想,実践に関する理解を深め,内発的発展,開発教育,市民運動といったキーワードから,オルタナティブな開発に関する知見を広げる。また,各個人の問題意識に基づき,資料検索,グループワーク,プレゼンテーション,レポート執筆の一連の作業を通じて,特定テーマに関する論理的分析の実習を経験することを到達点とする。

授業外の学習

プレゼンの準備,レポートの作成のための授業時間外の一連の作業は不可欠である。また,講義で扱うテーマと個人の関心に基づく文献資料を積極的に活用することが望まれる。よって,各回の講義の流れ,プレゼン日程,レポートの提出日を考慮しながら,各自で調整の上,各回につき190分程度の予習・復習・課題作成が必須である。以下の項目を参考にすること。 ・授業のテーマに関係する資料について,参考テキスト等で調べ,自分の関心事についてまとめておく。授業内で提示される論文資料等を参考にすること。 ・次回までの課題を指示された場合,必要な学習を行う。 ・プレゼンに向けた作業(資料収集,プレゼンのアウトライン作成,グループワークによるプレゼンテーション準備)に取り組む。 ・プレゼンの内容をもとにしたレポート執筆に必要となる資料渉猟,読解,分析を各自進める。 ・授業またはプレゼン準備の段階で,質問があった場合は,講義中もしくはメールで教員に問い合わせること。研究調査方法や資料作成について,必要な場合はオフィスアワーを利用して教員にアポを取り,相談すること。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,受講生の人数および授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 イントロダクション:開発とは何か
  2. ブラジルにおける開発の歩み(1) 経済開発と社会開発
  3. ブラジルにおける開発の歩み(2) 社会開発と内発的発展
  4. ブラジルにおける教育開発(1) 教育開発の歴史と思想
  5. ブラジルにおける教育開発(2) カルドーゾ政権
  6. ブラジルにおける教育開発(3) ルーラ政権以降
  7. 内発的発展と教育(パウロ・フレイレ)
  8. ブラジルのNGOの実践
  9. 開発教育(実践「貿易ゲーム」)
  10. 開発教育(ふりかえり)・ブラジルのデモクラティック教育
  11. プレゼンテーション①
  12. プレゼンテーション②
  13. プレゼンテーション③
  14. プレゼンテーション④および総評

教科書

講義中に提示する。

    参考書

    この他,講義中に参考文献を提示する。

    • 内発的発展と教育―人間主体の社会変革とNGOの地平

      著者: 江原裕美(編)

      出版社: 新評論・2003年

    • ポルトガル語圏世界への50のとびら

      著者: 上智大学外国語学部ポルトガル語学科(編)

      出版社: 上智大学出版・2015年

    • 抵抗と創造の森アマゾンー持続的な開発と民衆の運動ー

      著者: 小池洋一・田村梨花(編)

      出版社: 現代企画室・2017年

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