演習(ブラジル社会研究)1
外国語学部
FLS66600
コース情報
担当教員: 田村 梨花
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水5
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
レポート
その他
授業参加の評価には輪読担当時のレジュメの完成度,プレゼンの準備,卒論・ゼミ論アウトラインなども含む。詳細は初回の授業にて説明する。
詳細情報
概要
ブラジル社会に存在する様々な問題解決のための行政・市民社会の試みの分析に焦点を当てながら,ブラジルの有する文化的多様性とアクティブな市民性についての理解を深める。先住民,農業開発と食料主権,移民,都市化,格差と貧困,教育,フェアトレード,ソーシャル・アントレプレナー,オルタナティブな開発,世界社会フォーラム,ブラジルにおける移民社会など,テーマは無限である。個人の関心に沿ったテーマを中心に議論を行うことが講義の目的であり,受講生には積極的な参加が期待される。前半はテキストの輪読およびディスカッション,後半は受講生の個別テーマに基づくプレゼンテーションを行う。受講生の関心に沿ったフィールドワークを行なう可能性もある。原則として「ブラジル社会概論」を履修済み(3年次は同時履修)であることを履修の要件とする。(ポルトガル語学科所属で「ポルトガル語圏研究入門」を取得していない学生は履修を認めない場合がある。)※4年次生の場合は,2023年度秋学期「演習(ブラジル社会研究)2」の継続履修を前提とした指導を行う。留学などを理由として2023年度に本科目を履修していない場合は,事前に教員に相談すること。
目標
・ブラジルの抱える様々な社会問題の背景と実際に関する理解を深め,それらの中から自分の関心に基づくテーマ(ゼミ論・卒論のテーマ)を選定する。 ・自らの研究課題をテーマとするレポート(秋学期末に提出するゼミ論の執筆計画書,4年次で卒業論文執筆予定者は卒業論文に向けた執筆計画書)を学期末に提出する。
授業外の学習
輪読の資料読解,レジュメ作成,研究課題のテーマ選定,レポート作成を目的とする授業時間外における学習は不可欠である。各回の講義の流れ,輪読の担当日,レポートの提出日を考慮しながら,各自で調整の上,各回につき190分程度の予習・復習・課題作成を行なうこと。以下の項目を参考にすること。 ・テキストの輪読の回については,全員が資料を精読することを前提とする。プレゼン担当の場合はレジュメを作成し,事前に教員にメールで送付すること(詳細は講義時に説明する)。 ・授業の一環としてフィールドワークを行う場合,グループメンバーと調整の上,事前調査と資料作成,事後の報告書作成のための時間を確保すること。 ・自身の研究テーマに基づいたレポート・卒論作成のための一連の研究調査(資料収集,読解,分析,執筆作業など)を計画的に行うこと(期末レポートのアウトライン作成を含む)。 ・研究調査方法や資料作成について質問が生じた場合は,オフィスアワーを利用して教員にアポを取り,適宜相談すること。
所要時間: 190分
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 イントロダクション
- 研究計画書発表。テキスト・輪読箇所の選定
- 輪読(発表・ディスカッション)(1)
- 輪読(発表・ディスカッション)(2)
- 輪読(発表・ディスカッション)(3)
- 輪読(発表・ディスカッション)(4) ※ゼミ論・卒論アウトライン提出
- 輪読(発表・ディスカッション)(5)
- ゼミ論・卒論計画書 中間報告
- 輪読(発表・ディスカッション)(6)
- 輪読(発表・ディスカッション)(7)
- 輪読(発表・ディスカッション)(8)
- 輪読(発表・ディスカッション)(9)
- ゼミ論・卒論計画書発表
- 総括
教科書
講義にて適宜紹介する。
参考書
その他,講義にて適宜紹介する。
抵抗と創造の森アマゾンー持続的な発展と民衆の運動ー
著者: 小池洋一・田村梨花(編)
出版社: 現代企画室・2017年
ラテンアメリカ 地球規模課題の実践
著者: 畑惠子・浦部浩之(編)
出版社: 新評論・2021年
ブラジルの社会思想 人間性と共生の知を求めて
著者: 小池洋一・子安昭子・田村梨花(編)
出版社: 現代企画室・2022年