ブラジル経済論
外国語学部
FLS62500
コース情報
担当教員: 竹下 幸治郎
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
50%
リアクションペーパー
20%
レポート
30%
詳細情報
概要
本講義では,ブラジル経済の激しい浮き沈みの歴史とその背景にある政策や企業の動きを取り上げる。受講者が,ブラジルの事例をもとに,経済のグローバル化に関する問題意識を醸成したり,企業の海外戦略とはどういうものかを感じてもらう機会としたい。教員からの問いをもとにしたペアワークやグループディスカッションへの積極的参加,および期末レポートの作成等を通じ,将来のビジネス,研究で役立つ知識の習得・定着を講義の目的に据える。
目標
・ブラジル経済についての基礎知識習得。過去の経済政策の背景にあった国際情勢,金融の状況などを学ぶことで,ブラジルの経済を左右してきた要素を把握する。 ・ブラジルで事業を展開する外資系企業(日系企業含む)や民族系企業の基本的な戦略を学ぶ。
授業外の学習
Moodleにアップされた資料に関連するニュースや記事などを数点,自分でピックアップして読んでおくこと(所要1時間40分程度)。復習についてはその日に学んだことをコンパクトに3分程度でプレゼンできるよう自分なりの形式でまとめておくこと(所要1時間30分程度)。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション:ブラジルの今。データでみるブラジル経済の潜在力
- 一次産品の国から工業国へ
- ブラジルの代名詞「だった」インフレ
- ブラジルはインフレをどう抑えたのか?
- インフレ克服後の社会変容, 政府の役割変化
- グローバル化への脱皮(1)
- グローバル化への脱皮(2)
- 労働者党政権の登場。資源ブームという追い風
- 労働者党政権の躓き。社会包摂策,資源の呪い。
- ブラジルの経済発展を阻害する「ブラジルコスト」の現状は?
- ブラジルとスタートアップ
- インパクトビジネスの勃興とこれから
- ブラジルのさらなる発展には何が必要か(ディスカッション)
- ブラジルのさらなる発展には何が必要か(レポート発表)
教科書
講師作成資料および一部は上智大学出版の「現代ブラジル論」を使用する。
現代ブラジル論
著者: 堀坂浩太郎,子安昭子,竹下幸治郎
出版社: 上智大学出版 2019年
参考書
講義の中で随時紹介する。