日本語教授法B(中上級)1
外国語学部
FLG69200
コース情報
担当教員: 峯 布由紀
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木1
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
小テスト等
その他
模擬授業10%,ディスカッションへの参加10% ※ 4回以上欠席した場合は不合格となります。
詳細情報
概要
この授業では外国語/第二言語として日本語を学ぶ中級学習者を対象とした教授法について学びます。 まずは,日本語の文法の基本を確認し,言語学習に関わる認知的な要因を確認したあと,初級から上級の各レベルの能力基準を課題遂行能力でとらえ,「中級」とはどのようなレベルかを把握した上で,学習者のニーズに合わせた教材や教え方について考えます。 さらに,中級前半で用いられる教材を用いて模擬授業を行います。教師役あるいは学習者役となって参加した模擬授業についてディスカッションを行い,効果的な教授法についてみんなで考えましょう。 (講義スケジュールは受講生の数,日本語教育に関する科目の履修歴等により少し変更する可能性あります。MoodleにあるFacesheetに履修歴の入力をお願いします。)
目標
言語の理解や産出に関わる認知的要因や,日本語学習者の「中級」のレベルを理解したうえで,中級前半レベルの学習者への授業が組み立てられ,教えられるようになることを目標とします。
授業外の学習
授業開始時に前回の授業内容についての復習テストを行います。また,模擬授業はグループで行い,教師役は,グループ内で担当を決めて全員が行います。各グループで,文法説明,基本練習,応用練習も全て自分たちで調べ,どのように教えたらよいか考えて,準備(事前練習を含む)をします。そのため,授業外に190分程度の学習時間(復習:100分程度,模擬授業のための準備時間:90分程度)が必要となります。
所要時間: 190分
スケジュール
- オリエンテーション,初級文法,言語と心理 ※ 以下は予定であり,履修者数により各テーマの内容および模擬授業の回数は変更することがありうる
- 中上級のレベル設定,能力基準,学習者のニーズとコースデザインの考え方 (模擬授業及び学期末レポートについての説明)
- 言語の理解と産出,コミュニケーション能力とタスク
- 教室の役割と中級における指導
- 授業の流れと組み立て方①学習目標,モデル会話の作成
- 授業の流れと組み立て方②学習項目,練習を考える
- 授業の流れと組み立て方③応用練習を考える
- 模擬授業①(5課: 質問する, アドバイスを求める/与える)・ディスカッション
- 模擬授業②(7課: 人を誘う,人に誘われる)・ディスカッション
- 模擬授業③(8課: アルバイトを探す)・ディスカッション
- 模擬授業④(9課: あげる/もらう[贈物])・ディスカッション
- 模擬授業⑤(10課: 予約する/切符を買う[旅行])・ディスカッション
- 模擬授業⑥(14課: 自分の意見を述べる)・ディスカッション
- 模擬授業の振り返り
教科書
テキストの購入については初回の授業で説明するので,事前に購入しておく必要はありません。
中級の日本語【改訂版】 An integrated approach to Intermediate Japanese 【revised edition】
著者: 三浦昭・マグロイン花岡直美
出版社: The Japan Times, 2008
参考書
中・上級を教える
著者: 国際交流基金
出版社: ひつじ書房,2011年
初級日本語文法と教え方のポイント
著者: 市川保子
出版社: スリーエーネットワーク,2007年
中級日本語文法と教え方のポイント
著者: 市川保子
出版社: スリーエーネットワーク,2007年