日本語教育学C(社会言語学)2

外国語学部

FLG68900

コース情報

担当教員: 清水 崇文

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

レポート

40%

中間試験

授業期間中

40%

その他

プロジェクト発表 /Project presentation (10.0%)

10%

詳細情報

概要

グローバル化の進展に伴い,日本で生活したり,日本人と交流する機会を持つ学習者が増加する中,日本語の構造(発音,文法,語彙)を教えるだけでなく,実際のコミュニケーション場面で要求される言語運用能力(社会言語能力,語用論的能力)の養成も目指した日本語教育の重要性が増しています。 本コースでは,日本語教育に興味を持つ学生を対象に,社会言語学,語用論,会話分析,非言語コミュニケーション,異文化コミュニケーションなどの関連する諸分野について,日本語教師としてぜひ知っておきたい基本的概念,仮説や理論,研究方法などを学ぶとともに,そのような知識を日本語教育に如何に応用していくべきかを考えていきます。 春学期の「日本語教育学C1」では社会言語学を中心に,秋学期の「日本語教育学C2」では語用論を中心として,社会・文化・人とことばの複雑で興味深い関係を探求していこうと思います。 *「日本語教育学C1」を履修していなくても,「日本語教育学C2」の履修は可能です。 *2025年度は「日本語教育学C1」および「日本語教育学C2」は開講しません。

目標

①語用論とはどのような学問であるか,また言語学におけるその重要性を理解する ②語用論における基本的概念,仮説や理論,研究方法などを広く学ぶ ③そうした知識・知見を日本語教育をはじめとする外国語教育にどのように応用したらよいかを自分で考えられるようになる

授業外の学習

・予習として,指定された教科書のページを読む(120分) ・授業内容の復習をする(70分) ・日本語学習者や日本語母語話者のデータを収集し分析を行う期末プロジェクトの発表の準備をし,レポートを書く

所要時間: 190分

スケジュール

  1. *以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。<オリエンテーション> ことばとコンテクスト
  2. 発話行為(1):Austinの理論
  3. 発話行為(2):Searleの理論
  4. 協調の原則と会話の含意
  5. ポライトネス
  6. 研究方法:研究課題の設定・データ収集・文字化・分析・考察 <グループ分け&トピック決定>
  7. <中間試験> <プロジェクト方針の決定>
  8. 異文化間語用論
  9. <プロジェクト相談会>
  10. 中間言語語用論(1):第二言語学習者の言語運用の特徴と原因
  11. 中間言語語用論(2):学習環境の影響,指導の効果
  12. 日本語教育への応用
  13. <プロジェクト発表>
  14. <プロジェクト発表>

教科書

以下の通り。

  • 中間言語語用論概論:第二言語学習者の語用論的能力の使用・習得・教育

    著者: 清水崇文

    出版社: スリーエーネットワーク 2009

  • コミュニケーション能力を伸ばす授業づくり-日本語教師のための語用論的指導の手引き-

    著者: 清水崇文

    出版社: スリーエーネットワーク 2018

参考書

  • 語用論入門:話し手と聞き手の相互交渉が生み出す意味

    著者: ジェニー・トマス

    出版社: 研究社出版 1998

  • みがけ!コミュニケーションスキル 中上級学習者のためのブラッシュアップ日本語会話

    著者: 清水崇文

    出版社: スリーエーネットワーク 2013

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