演習(日本語学)2
外国語学部
FLG65500
コース情報
担当教員: 加藤 孝臣
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月5
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
30%
授業参加
30%
レポート
40%
詳細情報
概要
春学期の「演習(日本語学)1」に引き続き,日英語の統辞法について書かれた文献を輪読します。また,各自が選んだテーマについての研究発表とゼミ論文の作成も行います(輪読する文献は統辞論に関するものですが,研究発表・ゼミ論文のテーマは統辞論に関するものである必要はなく,日本語学全般から自由に選ぶことができます(日本語と他の言語の比較も可))。 原則として,「演習(日本語学)1」を履修済みか,それと同程度(以上)の日本語学/言語学に関する知識を有していることを履修の条件とします。
目標
・日本語(学)/言語(学)についての知識・理解を深める。 ・日本語学/言語学の文献を正確かつ批判的に読む力を養う。 ・文献から得た情報や自分の考えなどを正確かつ分かりやすく人に伝える力を養う。
授業外の学習
・テキスト(授業で取り上げる文献)の指定された箇所を事前に精読し,要点や疑問点をノートにまとめておく。 ・授業後,テキストを再読し,授業で学習した事柄について理解を定着させる。 ・自身が設定したテーマについて研究を進める。 ・文献発表・研究発表の準備をする。
所要時間: 350分
スケジュール
- (※以下のスケジュールは授業の進捗状況等により変更になる場合があります) イントロダクション
- 文献の分担発表と討論:移動規則とそれに課される制約(2)(WH移動が関与する構文,島の条件,等)
- 文献の分担発表と討論:移動規則とそれに課される制約(3)(厳密循環,日本語のWH疑問文)
- 文献の分担発表と討論:句構造と語順
- 文献の分担発表と討論:格の役割と英語の格付与(1)(格の役割と「格フィルタ」,格付与,等)
- 文献の分担発表と討論:格の役割と英語の格付与(2)(格付与に関する一般的条件,「名詞句移動」と格,等)
- 文献の分担発表と討論:日本語の主格と対格(1)(日本語における時制辞と主格付与,多重主格,等)
- 文献の分担発表と討論:日本語の主格と対格(2)(「例外的格付与」構文),状態述語文と関連構文(1)(状態述語文における主語と目的語,階層構造の観点から見た日本語の受動文,等)
- 文献の分担発表と討論:状態述語文と関連構文(2)(可能構文と「主格保持の原則」,非時制節の主語への「例外的主格付与」,等)
- 文献の分担発表と討論:状態述語文と関連構文(3)(状態述語文の主語への主格付与,状態述語文の主語のニ,等)
- 文献の分担発表と討論:日英語における語順と言語の普遍性(語順と「普遍性」,Xバー理論と「主要部パラメータ」,等)
- 研究発表
- 研究発表(続き)
- 研究発表(続き)
教科書
以下の通り。
生成文法
著者: 渡辺明
出版社: 東京大学出版会・2009年
格と語順と統語構造
著者: 竹沢幸一・John Whitman
出版社: 研究社・1998年
参考書
授業中に適宜紹介します。