言語聴覚障害学特殊講義B(言語発達遅滞)
外国語学部
FLG62700
コース情報
担当教員: 原 惠子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
25%
リアクションペーパー
25%
授業内期末試験
授業期間中
50%
詳細情報
概要
言語・コミュニケーションの機能について考え,その基盤が健常児の発達過程でどのように形成され,言語発達が進んでゆくかを概観する。健常な言語発達が阻害される種々の病態を学ぶ。主要な障害と疾患(知的障害,自閉スペクトラム症,学習障害,発達性ディスレクシア,特異的言語発達障害,運動機能障害,重複障害,注意欠如/多動症等)について,視聴覚教材を用いて事例を紹介しながら,それぞれの障害の特徴,障害のもたらす困難さ,支援方法について考える。毎回,リアクション・ペーパーの提出を求める。
目標
1)言語・コミュニケーションの機能について基礎的知識を習得する。 2)言語発達の基盤と健常な言語発達の過程について基礎的知識を習得する。 3)言語発達が阻害される種々の要因・病態についての知識を習得する。 4)主要な障害の種類と疾患(知的障害,自閉スペクトラム症,学習障害,発達性ディスレクシア,特異的言語発達障害,運動機能障害,重複障害,注意欠如/多動症等)の特徴,障害のもたらす困難さ,支援方法についてにの基礎的な知識を習得する。
授業外の学習
1)授業内容が十分理解できているか復習して,確認すること。 2)授業で紹介される参考文献を読み,知識を深める。
所要時間: 190分
スケジュール
- オリエンテーション ことば・コミュニケーションとは?その機能・基盤を考える ことばに関係する脳機能,言語発達障害 *以下は予定であり,進捗状況により,変更の可能性がありうる。
- ことばの発達 標準的言語発達(1)言語発達の基盤,乳幼児期の言語発達,音声言語の発達
- ことばの発達 標準的言語発達(2)就学後の言語の発達
- 知的発達の問題に伴う言語・コミュニケーションの障害 ダウン症,ウィリアムズ症
- 社会性・対人面の問題に伴う言語・コミュニケーションの障害(1)自閉スペクトラム症のある児者の幼児期を中心に
- 社会性・対人面の問題に伴う言語・コミュニケーションの障害(2)自閉スペクトラム症のある児者の成人期を中心に
- 成育環境による言語発達の問題
- 多言語環境における言語発達
- 多言語環境における言語発達の問題
- 特異的言語発達障害
- 運動機能障害(脳性まひ),重複障害(重症心身障害)
- 重度の言語・コミュニケーションの障害を持つ人々への支援
- 学習障害,発達性ディスレクシア,注意欠如/多動症
- まとめ,試験
教科書
授業内で案内する
参考書
「ことばの発達と障害」シリーズ 1.「ことばの発達入門」
著者: 秦野悦子編
出版社: 大修館 2001
「ことばの発達と障害」シリーズ2.「ことばの障害入門」
著者: 西村弁作編
出版社: 大修館 2001
「ことばの発達と障害」シリーズ 3.「ことばの障害の評価と指導」
著者: 大石敬子編
出版社: 大修館 2001