応用言語研究入門2
外国語学部
FLG61500
コース情報
担当教員: 渡部 良典
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水3
形式: オンデマンド授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
リアクションペーパー
20%
授業内期末試験
授業期間中
30%
中間試験
授業期間中
25%
小テスト等
15%
詳細情報
概要
言語学の成果を利用して,日頃の言語生活を見直すことを目的とする。「応用言語研究入門１」では言語学の基本的な考え方の習得とその応用に焦点を置いたが,「応用言語研究入門２」では,言語と文化,言語と社会,言語と心理など隣接諸科学の理解と応用に焦点を置く。「１」を履修していることが望ましいが,必ずしも履修を前提とはしない。テーマや順序は受講者の希望やリアクションペーパーの内容により,適宜変更しながら進める。また,受講生自身にデータを集めて分析した結果の発表を要請することもある。
目標
「応用言語研究入門１」に引き続き,副次的な目標として,言語学の基礎知識の習得を主要な目標とするが,さらに大学生および社会人に必要とされる以下の基本的な技能の習得もあわせて目標とする。 a) 適切な例を探す演繹能力 b) 言語学における「立証」を批判的に考察する能力 c) データを読みとる能力 d) 個々のデータから一般化し仮説・理論を立てる帰納的能力 e) 理論を実際の問題解決に応用する能力
授業外の学習
「講義,課題,討論,まとめ」を毎回の授業の構成とする。学期末には受講者数が多い場合には最終試験とする予定であるが,人数次第では講義のなかから最も興 味のあったテーマについて研究レポートを作成して提出することを課すこともある。授業で扱う対象言語は主に日本語と英語だが,自分の知っている言語あるいは学びつつある外国語などに関する知識と理解を深める機会となることを期待する。
所要時間: 190分
スケジュール
- 応用言語研究１の概要と２の内容紹介 無意識に行っている言語運用を意識化することにより何がわかるか 言語研究の成果はどのように役立つか
- 言語と人間関係と心理 [1] オーディエンス・デザイン(audience design)
- 言語と人間関係と心理 [2] アコモデーション理論(accommodation theory) フォリナートーク(foreigner talk)
- 社会言語学入門(sociolinguistics):言語の機能と社会的役割 deixis(直示),挨拶の言葉と働き,言葉遣いの地域差
- 認知言語学入門(cognitive linguistics)[1] :メタファーをテーマとして,認知言語学の基礎を紹介
- 認知言語学入門(cognitive linguistics)[2]:メタファーと言葉遊び
- 心理言語学入門(psycholinguistics)[1] :言い間違い(slips of the tongue)から言語使用のメカニズムを探る
- 心理言語学入門(psycholinguistics)[2] :個人の言語使用と社会における言語使用との関係
- 言語と認識,言語と思考:言語,認識,文化の関係を探る
- リテラシーの言語学(Literacy):文字言語 を使用することの重要性を考察
- 外国語習得研究入門(Foreign language acquisition) [1]:外国語の習得理論1 Krashenの理論と認知理論
- 外国語習得研究入門(Foreign language acquisition) [2]:外国語習得理論2 外国語習得における母語の役割
- 外国語習得研究入門(Foreign language acquisition) [3]:外国語の指導理論,年齢・臨界期,動機付け等心理要因
- 外国語習得研究入門(Foreign language acquisition) [4]:外国語教育における指導理論 学期最終まとめと考査
教科書
授業中に紹介する
参考書
授業中に紹介する