一般音声学2

外国語学部

FLG60400

コース情報

担当教員: 五十嵐 陽介

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

授業参加

20%

授業内期末試験

授業期間中

60%

小テスト等

20%

詳細情報

概要

一般音声学2で学んだ内容を基礎として,語彙も文法のほとんど知られていない未知の言語の発音の仕組み(音韻構造)を記述する手法を学びます。主たる対象言語は日本列島の諸言語・諸方言ですが,この授業で学ぶ内容は,ロシア語やドイツ語などのよく知られた諸言語の音韻構造の理解にも役立ちます。 日本列島には,一般的には方言とよばれる言語が用いられています。これらの言語/方言は極めて多様であり,その中には相互理解性を欠く(聞いても分からない)言語/方言もあります。本授業では,日本列島の諸言語/方言を未知の言語としてとらえ,フィールドワークを通じてその音韻構造を記述するための基本的な知識と技能を身に着けます。

目標

日本語・琉球語諸方言を主な対象としつつ,これに世界の諸言語を加えて,未知言語の音韻構造を記述するための知識と技能を身に着ける。

授業外の学習

授業の内容を復習してください。ある授業の内容は次の授業の前提知識となります。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 日本列島の諸言語/方言の多様性 琉球列島の諸言語/方言の多様性
  2. 音素分析の基礎①: 基礎語彙調査,音素と異音,対立
  3. 音素分析の基礎②: ミニマルペア,相補分布,条件異音,自由異音
  4. 生成音韻論の枠組み:基底表示,表層表示,音韻規則
  5. 音韻論的分析①:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:ミニマルペアの発見
  6. 音韻論的分析②:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:有声音・無声音
  7. 音韻論的分析③:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:共鳴音・阻害音
  8. 音韻論的分析④:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:音韻素性を用いた音韻規則
  9. 音韻論的分析⑤:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:母音の音韻素性
  10. 音韻論的分析⑥:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:基底形をどのように定義するか
  11. 音韻論的分析⑦:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:複数の仮説から最も良い仮説を選ぶ
  12. 音韻論的分析⑧:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:総合問題A
  13. 音韻論的分析⑨:世界の諸言語のデータを音韻論的に分析する:総合問題B
  14. (授業内)定期試験

教科書

授業中は国際音声記号(IPA)を用いるので,IPAが何を意味するかを知ることができる本(例えば,斎藤純男『日本語音声学入門』三省堂)を購入することを強くすすめます。

    参考書

    書籍情報はありません。

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.