一般音声学1

外国語学部

FLG60300

コース情報

担当教員: 五十嵐 陽介

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

授業参加

20%

授業内期末試験

授業期間中

60%

小テスト等

20%

詳細情報

概要

「言語」あるは「言葉」と聞くと,私たちは文字で書かれた言葉,すなわち書き言葉を想起してしまいがちです。しかし,文字を全く知らない未就学児が日本語を使って会話をしている様子を目にすれば,文字は言語の必須の要素でないことがわかります。言語の本来の姿は話し言葉です。話し言葉では,人々は音声を媒体としてコミュニケーションを行います。言語の研究は音声の研究無しでは成立しません。 音声を研究する学問分野は音声学と呼ばれます。音声学はさらに,調音音声学,音響音声学,聴覚音声学の3つに分かれますが,本授業では調音音声学を学びます。調音音声学とは,人が音声の生成のために,唇や舌,顎などの人体の諸器官をどのように動かしているのかを研究する学問です。

目標

調音音声学の基礎を習得する。 世界の諸言語の音声を共通の枠組みで記述することを目的とした国際音声記号(IPA)の体系を習得する。 あわせて,音素分析の導入を行う。

授業外の学習

復習をしっかりしてください。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 音声の研究:調音音声学・音響音声学・聴覚音声学,音声学と音韻論,音声器官
  2. 音声器官:気流の起こし,発声,調音,声道
  3. 音声記号:国際音声記号(IPA),音声信号の連続性と音声記号の離散性,精密音声表記と簡略音声表記
  4. 音の分類:子音と母音 子音の分類①:発声,調音位置
  5. 子音の分類②:調音方法,二次調音,子音のその他の特徴
  6. 母音の分類①:基本母音,舌の最高点の前後位置・上下位置・円唇化
  7. 母音の分類②:長母音・短母音,単母音・二重母音,母音の無声化
  8. 日本語の子音・母音①
  9. 日本語の子音・母音②
  10. 琉球語の子音・母音
  11. 超分節的特徴:音節,モーラ,アクセント,イントネーション,日本語の超分節的特徴(特にアクセント)
  12. 音素分析:音素と異音,ミニマルペア,相補分布
  13. 音素分析の実践
  14. (授業内)定期試験

教科書

斎藤純男『日本語音声学入門改訂版』三省堂

    参考書

    書籍情報はありません。

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