西米概史
外国語学部
FHS70200
コース情報
担当教員: 岡本 年正
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
定期試験
定期試験期間中
その他
リアクションフォームは,毎回の提出とその内容をもって学習状況を確認し評価する。リアクションフォームでは,講義に対するコメントの他,質問等を記述する。 中間レポートを課す。中間レポートを期限内に提出しなかった時点で,不合格となる。レポートのテーマや作成要領は,授業内と資料で提示する。 期末試験は記述式の試験とする。 出席票を用い,対面での出欠確認を行う。リアクションフォームを提出するだけでは,出席とならない。4回以上の欠席により,不合格となる。リアクションフォームの未提出や遅れに関する詳細は,初回授業で説明する。
詳細情報
概要
本授業では,イスパノアメリカの歴史について,史実だけでなく,その社会・⽂化的な背景や思想を含めて講義する。イスパノアメリカの古代⽂明から始め,近代のイスパノアメリカ諸国までの歴史的事象を,各地域や国ごとに概説する。その中で,イスパノアメリカの歴史と現代の状況とのつながりを,そしてイスパノアメリカの歴史を学ぶ現代世界における意義を,逐次確認していく。 授業はすべて対面で実施する。Moodleを通して講義資料を提供する。履修者は各回の受講後,講義に対するリアクション等をフォームによって提出する。リアクション等へのフィードバックは,次回講義の冒頭で行う。また,補足のコメントを求め,それについてまたコメントをもらうこともある。これらを通して,講義の理解を深める。 授業受講にあたっては,Moodleでコースの登録を済ませておくこと。履修登録とは連動していないので,各⾃で別途登録が必要である。 外国語学部カリキュラム・ポリシーの4に相当する科目である。
目標
1)イスパノアメリカの歴史についての基礎知識を習得する。 2)イスパノアメリカの大まかな歴史の流れについて,そして世界の歴史との関係について説明できるようになる。 3)イスパノアメリカ世界の歴史的背景を理解し,現代イスパノアメリカ世界を歴史的視点(歴史における⽂化や思想を含む)から考察することができるようになる。
授業外の学習
1)授業内で示される予習用の文献や資料を読み授業準備(質問を整理する,用語を事前に調べる等)をすること。1時間適度の予習時間が期待される。 2)授業内であげられる用語や史実等について復習する,もしくは積極的に調べること。各授業で取り上げた内容を,特に歴史的流れを意識しながら,調べたことも含めてまとめる。また授業内で紹介される関連文献を読むことで,授業の理解を深めること。2時間程度の復習時間が期待される。
所要時間: 授業1回あたり190分以上
スケジュール
- イントロダクション:イスパノアメリカ世界とは
- 最初のアメリカ人,イスパノアメリカの古代文明導入
- 古代メソアメリカ文明
- 古代アンデス文明
- アメリカ「発見」直前のイスパノアメリカ世界1:アステカ(メシーカ)
- アメリカ「発見」直前のイスパノアメリカ世界2:インカ
- 大航海時代とアメリカの「発見」:スペインとアステカ/インカの邂逅
- 植民地社会における文化の衝突と融合
- 植民地社会の成熟
- イスパノアメリカ諸国の独立
- 独立後の国家形成
- 近代化に向けて,キューバとパナマの独立
- 社会運動とポピュリズム
- 軍政から民政へ
教科書
教科書は指定せず,授業内で適宜資料を配布する。
参考書
授業内でも適宜紹介するが,以下をあげておく。
ラテンアメリカ文明の興亡(世界の歴史18)
著者: 高橋均,網野徹哉
出版社: 中央公論新社(中公文庫)・2009年
岩波講座 世界歴史14 南北アメリカ大陸 ~17世紀
著者: 安村直己編
出版社: 岩波書店・2022年
ラテンアメリカ五〇〇年――歴史のトルソー
著者: 清水透
出版社: 岩波書店(岩波現代文庫)・2017年