ヨーロッパ史概論
外国語学部
FHS69000
コース情報
担当教員: 内村 俊太
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火6
形式: オンデマンド授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
レポート
小テスト等
その他
友人のMoodleアカウントで一緒に授業動画を視聴しても,Moodle上では自分のアカウントで視聴していないことになるため,自分の視聴記録がない未視聴の状態になります(対面授業でいえば教室に来ていない状態と同じになってしまいます)。そのため,小テストが提出されても,技術上の問題からその回は欠席扱いとせざるをえないため,授業動画はかならず自分のMoodleアカウントから視聴し,小テストの期限までに視聴を完了してください。Moodleでの視聴上の注意点の詳細は初回授業で説明します。 「小テスト等」は,各回の授業に関するMoodleの自動採点テストとして行います。 「レポート」では,本科目に関しては一切の生成AIの使用を禁止します。使用が判明した場合,他の項目の得点等にかかわらず評価はFとなります。
詳細情報
概要
本講義では,中世から現代にいたるヨーロッパ史の特徴を学びます。外国語学部各学科では各語圏に関する歴史学関連の講義がありますが,それらとあわせてヨーロッパ史全体の展開を学ぶことによって,各語圏の歴史をヨーロッパ史のなかに位置づける視点を得ることができます。 そのために本講義では,ヨーロッパ史のなかで「国家」システムがどのように変遷してきたかに注目します。今日のヨーロッパは「国民国家(ネーション・ステイト)」を前提とし,それを相対化する段階に入りつつありますが,人々が強い帰属意識を抱く国民国家の歴史は近代以降の200年ほどにすぎず,それ以前の中世・近世には現在とはまったく異なる原理の国家が存在していました。このような国家システムの変遷を認識することによって,ヨーロッパ史をより深く理解することをめざします。 それによって,地域研究としてのヨーロッパ研究に欠かせない歴史的な知識と視野の広がりを身につけてほしいと思います。 アクティブ・ラーニングとして小テストを行い,そのフィードバックによって知識・理解の定着をめざします。
目標
ヨーロッパ史の特徴を理解することによって,受講者が地域研究としてのヨーロッパ研究を進めていくために必要になる歴史的な知識を身につけることを目標とします。
授業外の学習
予習(90分程度)としては,前回のアーカイブ動画・配付資料にもとづいて前回授業の要点を再確認したうえで,授業内で紹介する参考文献等などを参照して次回の対象時代についての基礎的な事項を確認しておくことが望まれます。 復習(100分程度)としては,その回の授業動画は何度でも視聴できるというオンデマンド授業の特性を活かし,納得のいく段階まで理解を深めてください。そのうえで,期間内に小テストを受験し,理解内容の確認・定着を行ってください。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション:ヨーロッパ文明の誕生
- 中世ヨーロッパ(1)中世世界の特質
- 中世ヨーロッパ(2)中世諸国の台頭
- 中世から近世へ
- 近世ヨーロッパ(1)主権国家体制の形成
- 近世ヨーロッパ(2)近世国家の特質
- 近世ヨーロッパ(3)世界の一体化の始まり
- 近代ヨーロッパ(1)啓蒙思想と産業革命
- 近代ヨーロッパ(2)諸革命と国民国家の確立
- 近代ヨーロッパ(3)帝国主義の時代
- 現代ヨーロッパ(1)第一次世界大戦
- 現代ヨーロッパ(2)第二次世界大戦
- 現代ヨーロッパ(3)EUの誕生
- 現代ヨーロッパ(4)グローバル化の中のヨーロッパ
教科書
なし(参考文献は授業において適宜指示します)
参考書
書籍情報はありません。