ラ米文学特講
外国語学部
FHS68700
コース情報
担当教員: 久野 量一
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火5
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
リアクションペーパー
20%
レポート
60%
その他
アクティブ・ラーニング:授業内容に関わる映画・展覧会・フィールドワークに関するリポートを作成すること
0%
詳細情報
概要
地域研究(ラテンアメリカ)において文学がどのような役割を果たしているのかを考えることを主眼にする。 1492年を起点として,スペイン語で書かれた文学を主に扱う。 授業は各回ごとにテーマを設定し,テキストを引用しながら,基本的には講義形式で行う。映像を利用することもある。コメントシートの提出や発言を求め,一方的な講義にはしないように心がける。学部カリキュラム・ポリシーの4に相当する。
目標
ラテンアメリカの文学を特定の視点から読む作業を通じ,その歴史・社会・文化の特質を理解すること。 また,似たような経験を持つ他の語圏の地域の文学と比較検討できるようになること。
授業外の学習
授業では,原則として日本語に翻訳されているものを使うので,授業の前後に目を通しておくこと。 授業でとりあげたキーワードについて調べること。
所要時間: 190分
スケジュール
- 以下に記載するのは予定であり,進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 オリエンテーション,授業の目的や概要,成績評価の方法など
- はじめに:ラテンアメリカ文学とは何か
- 年と現在ーーコロンブス
- ラテンアメリカ史としての文学史ーー18世紀まで
- ラテンアメリカ史としての文学史ーー21世紀まで
- ラテンアメリカのアヴァンギャルド
- 他者を描くことの問題 ノンフィクションノベル
- 当事者の文学ーーテスティモニオ
- ゴシック,魔術的リアリズム
- コンタクトゾーン
- キューバ革命と文学
- 通過儀礼の物語:ガルシア=マルケスの寓話的世界
- 映画になったラテンアメリカ文学
- これからのスペイン語圏文学
教科書
授業回ごとに指定するテキストを入手しておくこと(図書館で借りてもよし,気に入ったものは購入してもよし)。
参考書
島の「重さ」をめぐって―キューバの文学を読む
著者: 久野量一
出版社: 松籟社・2018年
日々の子どもたち あるいは366篇の世界史
著者: エドゥアルド・ガレアーノ
出版社: 岩波書店・2019年