イスパニア語通訳入門

外国語学部

FHS68500

コース情報

担当教員: 吉田 理加

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火2

形式: 同時双方向型授業(Zoomなど)

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

20%

リアクションペーパー

10%

授業内期末試験

授業期間中

30%

中間試験

授業期間中

30%

その他

授業内試験は通訳実技試験を含む。

0%

詳細情報

概要

通訳という社会的営為を理解し,実践するために必要な基本的な通訳理論と通訳技術を学び,実際に逐次・同時通訳を体験する。通訳理論やコミュニケーション理論を参照しながら異文化コミュニケーションの最前線で活躍する通訳者の役割や正確な通訳とは何かという問いについて議論し,「通訳」という専門領域の理解を深める。さらに,日本語とスペイン語の文法・語用(社会・文化的言語使用の規則)を比較対照し日・西語間の通訳に固有の特徴について「等価性」の観点から考察し,その差異を繋ぐ通訳者の役割について議論する。 ZOOMオンライン授業中に,ブレイクアウトルームを用いてペアやグループでのクィックレスポンス練習や通訳練習を実施したり,通訳理論に関するプレゼンテーションを実施する。 スペイン語能力はB1程度の運用力があることが望ましい。初めて通訳をする者を対象とするので,通訳能力を有している必要はなく,「通訳」に関心がある,自信はないがやってみたいと思う学生の受講を歓迎する。 コロナ禍で急激に普及したZOOMの通訳機能を用いたリモート通訳についても実践練習をする。 学部カリキュラム・ポリシーの4に相当する。

目標

・通訳が単なる言葉の置き換えではなく,多層的な異文化コミュニケーション実践の一つであることを理解する。 ・通訳スキルとそのトレーニング方法を知る。 ・逐次・同時通訳を体験する。 ・日・西語間の通訳の特徴を理解する。 ・通訳者の役割について自分なりの考えを持てるようになる。

授業外の学習

【予習】授業で配布する資料を読み,語彙・表現を調べたり,専門テーマのリサーチなどの通訳準備を行う。 【復習】授業内容や通訳実践を振り返りながら,リアクションペーパーを記入する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 授業オリエンテーション 通訳の歴史 通訳の種類とスペイン語通訳の需要: 逐次通訳と同時通訳,会議通訳とコミュニティ通訳(法廷通訳,医療通訳,行政通訳,学校通訳等)と放送通訳
  2. 通訳スキル訓練①:シャドーイング,サマライジング,リプロダクション,クィックレスンス スラッシュリーディング サイトトランスレーション実践
  3. 通訳スキル訓練②:シャドーイング,サマライジング,リプロダクション,クィックレスンス スラッシュリーディング サイトトランスレーション実践 リモート通訳,ZOOMの通訳機能の操作の仕方
  4. 通訳スキル訓練: 大きな数字の通訳 西日逐次通訳体験① 商談通訳
  5. 通訳スキル訓練:ノートテイキング① 西日逐次通訳体験② 会議通訳
  6. 通訳スキル:ノートテイキング② 西日逐次通訳体験③ 会議通訳
  7. 会議通訳まとめ 【中間試験】逐次通訳実技試験
  8. 行政通訳 市民相談窓口の通訳 コミュニティ通訳(日西・西日)
  9. 医療通訳 対話通訳と通訳者の位置。異文化を訳すとは。 コミュニティ通訳(日西・西日)
  10. 司法通訳 裁判における通訳(法廷通訳)とは:法廷通訳倫理 コミュニティ通訳(日西・西日)
  11. 放送通訳 ニュースの通訳
  12. 放送通訳 西日同時通訳体験
  13. コミュニティ通訳・放送通訳まとめ 【最終試験】対話通訳・同時通訳実技試験
  14. まとめ・振り返り 異文化コミュニケーターとしての通訳者の役割:「正確」な通訳とは

教科書

初回授業までにテキストを入手しておくこと。

  • よくわかる翻訳通訳学

    著者: 鳥飼玖美子

    出版社: ミネルヴァ書房,2014

参考書

授業内で適宜紹介する。

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