ラ米現代史概論

外国語学部

FHS68100

コース情報

担当教員: 幡谷 則子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金5

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

30%

授業内期末試験

授業期間中

70%

詳細情報

概要

現代ラテンアメリカ諸国の社会構造と経済発展過程,および政治体制の変動に対する理解をめざす。民主化前の政治・社会体制が工業化過程でどのような変容を迫られたか,鍵となる諸現象を取り上げ,テーマ別に考察するが,今年は特に毎回異なる亜地域や国に焦点を当て,その国の21世紀現代の状況とも比較しながら国別,亜地域別の歴史が今日の状況とどのようにつながっているかの理解を深めたい。ラテンアメリカの多様性を理解し,グローバル化時代の今日,ラテンアメリカ社会がどのような問題を抱えつつあるかを知るための入門的講座。秋学期開講の「ラ米政治社会特講A」を受講予定のものは本講座の取得を強く推奨する。なお,本授業は学部カリキュラム・ポリシーの4に相当する。 各回の授業レジュメと資料はMoodleに一週間前にアップするので,受講生は必ず事前にダウンロードしておくこと。授業は前日にMoodleにアップされるパワーポイントに沿って行うので,情報を確認しておくこと。随時出席確認のために課されるリアクションペーパーのMoodle上への提出または授業内でのクイズへの回答が必要で,授業中に指示が出される。

目標

ラテンアメリカ諸国の19世紀の旧宗主国からの独立以後,20世紀の経済発展と政治変動について,時代ごとの歴史的事実について,基本的知識を身につける。 各回で異なる亜地域・国をとりあげ,21世紀現代の状況とも関連づけながら個別の国の歩みを掘り下げる。変動著しいラテンアメリカの現状について学び,同地域の経験が,日本社会や他地域が抱える諸問題とどのようなつながりがあるかを展望する。

授業外の学習

授業に先立ち,参考文献リストをつけたレジュメやデジタル資料をMoodleにアップするので,受講者はそれに事前に目をとおし,不明な用語などについては前もって調べておく。重要な連絡事項はLOYOLAの授業掲示板に掲載するので受講者は必ずチェックすること。課題のテーマ設定に関連づけられる資料については,随時資料案内をMoodleに提示するので,確認してほしい。図書館の活用も推奨する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション/ ラテンアメリカ現代史の時代区分/ 亜地域区分/ 今日のラテンアメリカ諸国の政治社会構造の特徴/ 独立の背景について(以下は各回で取り扱うテーマである。授業進行状況によって若干の調整の可能性あり)
  2. 独立後の建国時代~今日の国境が定まるまで
  3. メキシコ革命とその意義~今日のサパティスタ運動
  4. 年代までの米州関係 / 中米・パナマ・カリブ海諸国
  5. 輸入代替工業化とポピュリズム政権の登場 / アルゼンチンの経験
  6. キューバ革命と冷戦期の米州関係
  7. ブラジルの独立後~権威主義体制
  8. チリのアジェンデ政権~ピノチェット長期軍政時代
  9. 中米紛争の背景と和平構築 / ニカラグア,エルサルバドル
  10. グアテマラのジェノサイド
  11. 年代の債務危機と構造調整政策 / ペルーの経験 フジモリ政権
  12. チャベスの登場とベネズエラの混迷
  13. 年代の左派政権の挑戦:エクアドル,ボリビア
  14. 授業内試験

教科書

特に教科書は指定しないが,参考文献データと資料は一週間前にMoodleに表示するので,受講者はそれを活用すること。

    参考書

    • 『ラテンアメリカ文明の興亡』

      著者: 高橋 均・網野徹哉

      出版社: 中央公論社 1997年

    • ラテンアメリカ研究への招待

      著者: 国本伊代・中川文雄編著

      出版社: 新評論・2005年

    • 『概説ラテンアメリカ史(改訂新版)』

      著者: 国本伊代著

      出版社: 新評論・2001年

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