演習(ラ米社会研究)2

外国語学部

FHS67200

コース情報

担当教員: 幡谷 則子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火2

形式: 対面授業

レベル: 400

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

20%

レポート

60%

詳細情報

概要

春学期に引き続き,グローバル化時代のラテンアメリカ社会における開発がもたらす排除の構造に注目し,その現象がどのように歴史的に生まれてきたのかを考察する。ラテンアメリカの実践例を紹介しあいながら,地域社会に根ざしたオルタナティブな発展と共生のモデルの可能性について議論する。日本の事例との比較の視座も養う。 初回で卒論生の夏休みの進展報告を行ったのち,前半はゼミ生の関心にみあったテキストまたは論文をとりあげる。11月以降は個別の研究発表を中心にゼミを運営する。第二主専攻の4年次生は,原則卒業論文執筆をめざすこととし,本演習登録に先立ち卒業論文の登録が必要である。卒論執筆を予定しない4年次生には,それに代わる良質のゼミ論(10,000字程度)を執筆する。3年次生は,翌年の卒論執筆につながるような研究レポート(8,000字程度)を作成する。 本演習は学部カリキュラム・ポリシーの5に相当する。

目標

本年度の演習の中心課題は辺境地域あるいは国家からは不可視の状態置かれていたローカルコミュニティの営みとその「社会的排除」の実態を理解することで,当該地域を含む国の現代史を見直すことにある。受講生は独自の資料収集と文献渉猟の実践を積みながら,分析力を磨く。ゼミ論または卒論を執筆する過程で,学術論文の執筆の方法を学ぶ。

授業外の学習

秋学期は,特に個別の調査研究と論文執筆,その中間報告に受講者は力を注がなければならない。よって,授業時間以外での文献検索や精読の活動が必須である。また,論文執筆においては,その構成や論旨について担当教員と相談しつつ進めることが望ましい。 年度末に予定されるイスパニア語学科合同卒論発表会にはゼミ生全員が参加すること。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 春学期の期末レポートについての講評。卒論執筆者は,夏休み中の進展をもとに中間報告を行う。輪読文献の紹介と2週目以降の輪読・報告スケジュールを決定する。
  2. 文献解読と報告1
  3. 文献解読と報告2
  4. 文献解読と報告3
  5. 文献解読と報告4
  6. 文献解読と報告5
  7. 文献解読と報告6
  8. ゼミ論中間報告・卒論生の報告(1)
  9. ゼミ論中間報告・卒論生の報告(2)
  10. ゼミ論中間報告・卒論生の報告(3)
  11. ゼミ論中間報告・卒論生の報告(4)
  12. ゼミ論中間報告
  13. 卒論発表会の準備
  14. 総括および 学科卒論報告会への参加(必須)

教科書

テキストは定めない。ラテンアメリカの個別事例に関する文献については受講生の関心に沿ってその都度紹介する。

    参考書

    • カタツムリの智恵と脱成長—貧しさと豊かさについての変奏曲

      著者: 中野佳裕

      出版社: コモンズ・2017年

    • ラテンアメリカの連帯経済—コモン・グッドの再生をめざして

      著者: 幡谷則子編

      出版社: 上智大学出版・2019年

    • 辺境からコロンビアを見る―可視性と周縁性の相克

      著者: 幡谷則子・千代勇一編

      出版社: 上智大学出版・2024年(近刊予定)

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.