ヨーロッパの言語と宗教
外国語学部
FGS76800
コース情報
担当教員: 木村 護郎クリストフ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水5
形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
小テスト等
その他
・学期前半は,担当教員の指示に沿ってリアクションペーパーを提出する。 ・学期後半は,教科書を読んで,予め課題を提出したうえで,受講後に受講確認の課題を提出する。 ・提出物を4つ以上提出しなかった場合,原則として単位を認定しない。
詳細情報
概要
⾔語と宗教は,ヨーロッパ社会の基盤を形成する要素であり,ヨーロッパの現状を理解する視点としても⽋かせない。しかし,⽇本においては⾔語の多様性や宗教の社会的役割などについて,理解が不⼗分であることが多い。本講義は,この重⼤な⽋落を埋めることが目的である。本授業は,外国語学部の学⽣,またヨーロッパ研究を⾏おうとする学⽣の基礎教養として位置づけられる。 学期前半では,ヨーロッパの宗教と社会・⽂化について,地域研究や宗教社会学などの学際的な視点から輪講式で論じていく。ヨーロッパ全体およびヨーロッパ各国における宗教に関するアクチュアリティや近年の動向を糸⼝に,その多様な歴史的・社会的・⽂化的背景を学習する。 学期後半では,⾔語に関して,テーマごとに⽇本の現状から出発してヨーロッパの事例を参照していく形で進める。後半は主担当者1名が担当するが,多様な範囲を効果的に扱うために,教科書を使⽤する。反転授業の形で,前もって教科書を読み,担当者からの解説を加える。 なお,本講義の後半は,「ヨーロッパの社会と⾔語」A,Bおよびより特定⾔語に特化した「ドイツ語圏の社会と⾔語」,「フランス語圏の社会と⾔語」,「イベリア半島の⾔語と社会」といった科目に向けた導⼊的・概観的な内容であるので,ひきつづきこれらの科目も履修すると理解がより深まるだろう。
目標
ヨーロッパ各国およびヨーロッパ全体における宗教の基本的な特徴を理解する。国や地域や時代を⽐較しなが考察する視点を養う。 また,⽇本の現状をふまえたうえで,ヨーロッパの⾔語教育,多⾔語状況,また異⾔語間コミュニケーションに⽤いられるさまざまな⼿段の可能性と限界について,⽇本と⽐較しつつ把握すること。
授業外の学習
予習・復習を含め,1回の授業あたり190分程度の授業時間外学習が必要。学期前半は,授業後にリアクションペーパーを書く。学期後半は,授業で扱う章を予め読んで概要・疑問や質問への答えを提出する。
所要時間: 190分(時間数は目安)
スケジュール
- /2ヨーロッパの言語・宗教事情概観(木村護郎クリストフ/ドイツ語学科) <オンデマンド動画授業> 以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数や授業形態は変更することがありうる。
- /9スペイン・ポルトガルの宗教と社会(内村俊太/イスパニア語学科) <オンデマンド動画授業>
- /16フランスの宗教と社会(伊達聖伸/東京大学) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /23イギリスの宗教と社会(小川公代/英語学科) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /30ドイツの宗教と社会(木村) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /6 中欧少数民族の宗教と社会(木村) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /13 ヨーロッパの「宗教紛争」-バルカン半島(立田由紀恵/東京大学) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /20 ロシアの宗教と社会(井上まどか/清泉女子大学) <オンデマンド動画授業>
- /27 日本の言語教育の現状をふりかえる(教科書1~4章)(木村) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /4 日本とヨーロッパの少数言語と移民①(教科書6,7章)(木村) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /11 日本とヨーロッパの少数言語と移民②(教科書12,13章)(木村) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /18 異言語(人)との付き合い方(教科書10,14章)(木村) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /8 企業にとっての多言語(教科書11,15章)(木村) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
- /15 まとめと応答(木村) <遠隔同時双方向型授業(ZOOM)>
教科書
平⾼史也・⽊村護郎クリストフ(編著) 『多⾔語主義社会に向けて』くろしお出版2017年
参考書
『ヨーロッパの世俗と宗教 近世から現代まで』
著者: 伊達聖伸編著
出版社: 勁草書房・2020年
『新しいヨーロッパ学』
著者: 上智大学外国語学部ヨーロッパ研究コース編
出版社: 上智大学出版・2020年