日独経済比較研究

外国語学部

FGS73200

コース情報

担当教員: 芳賀 和恵

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

30%

その他

授業中の課題への取り組みと成果物。詳細は授業で説明する。

70%

詳細情報

概要

この授業では,経済的なテーマからドイツと日本の社会を比較する。ドイツと日本の社会の変化や社会の課題への取り組みについて考える。今学期は「持続性とレジリエンスが備わっているコミュニティのあり方」をテーマとする。ドイツ,日本のみならず,社会は高齢化や地域格差,また,自然災害などさまざまな課題に直面している。社会が備えるべき要素として,持続性や困難を乗り越える力「レジリエンス」が重要だと考えられるようになってきている。本授業では,コミュニティが持続性やレジリエンスをどのように持つことができるかについて,トピックを通して考える。 本授業で,学生はトピックの考察を経済(学)の観点から行うことを試みる。その取り組みを通して,経済学が扱う内容は他の授業で学んでいるドイツの社会,文化,歴史の内容と関わりがあり,身近な存在であることを体験的に感じる。そのために,本科目ではPBL(課題解決型学習)やグループワークなどを状況をみながら取り入れる予定である。その手法として,注目を集めている「デザイン思考」や「エフェクチュエーション理論」の手法を体験的に使ってみる。 ドイツ語圏留学生の参加希望があれば歓迎する。その場合には,日本人学生とドイツ語圏留学生のグループを作るなどして,互いの共同作業を授業に取り入れる予定である。 授業では主に日本語で説明を行うが,ドイツ語圏留学生の参加があれば,授業は日本語とドイツ語を用いて行う。事例の紹介などでは,必要に応じてドイツ語,英語の資料も用いる。 本科目の履修には「日独経済概論」の履修を前提としない。また,この授業は経済学の知識を前提としない。授業で取り扱う内容に関連する経済学の考え方は随時紹介するが,授業中に経済学を系統的に学習することは予定していない。授業の内容を経済学の視点から深めたい希望があれば,それに応じて関連する経済学的な考え方を紹介する。経済学の体系的な学習に興味がある受講者は,別途個別に知見を深めたり,あわせて経済学の講義を履修することを勧める。

目標

経済学的な見方を理解し,それに基づいてドイツと日本の社会で起こっている事例を解釈することを学ぶ。 ドイツと日本の社会で起こっている事例を分野横断的に解釈することを学ぶ。 授業のテーマおよび取り扱い問題に自分との関わりを持って取り組む。 テーマについてドイツ語と日本語を用いて調べることを学ぶ。 授業のテーマに関して自律的に課題を設定し分析する訓練をする。

授業外の学習

予習として,授業で取り上げる内容をもとに,ドイツの具体例やドイツについての情報をドイツ語,日本語で調べる。(90分) 復習として,授業で紹介される経済学の概念の着実な理解の定着のためのメモを作成する。授業で取り上げた事例を,学習した経済学の考え方を用いて解釈する。(100分) 授業の状況に応じ,グループワークのプロジェクト課題作業も授業時間外の学修に含まれる。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 導入,テーマ概要および説明 ※以下は予定であり,授業の進捗状況により変更する可能性がある。
  2. 複言語を用いて学ぶことの意義を考える
  3. ディスカッションによるアイディエーションはどのように行うのか: 「デザイン思考」の紹介と体験
  4. 「エフェクチュエーション理論」を応用するアイディエーション: SDGsを例に実践的に考える
  5. ビジネスにおける国際交流の意義と効果を考える
  6. 地域における国際交流の事例(1)の紹介
  7. 事例(1)の改善および発展のためのアイディアの検討(グループでの検討を予定)
  8. 事例(1)の検討(第7回)結果の発表(グループ1群)
  9. 事例(1)の検討(第7回)結果の発表(グループ2群)
  10. 事例(1)を踏まえて,事例(2)を探す(グループでの検討を予定)
  11. 事例(2)の改善および発展のためのアイディアの検討(グループでの検討を予定)
  12. 事例(2)の検討(第11回)結果の発表(グループ1群)
  13. 事例(2)の検討(第11回)結果の発表(グループ2群)
  14. 包括的まとめ: 地域の持続性とレジリエンスとはなにかを考える

教科書

教科書は使用せず,必要に応じて資料を配布,紹介する。

    参考書

    授業中に適宜参考文献を紹介する。

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