演習(日独社会研究)1
外国語学部
FGS72000
コース情報
担当教員: 木村 護郎クリストフ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金4
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
授業参加については,授業時間内での発表のほか,積極的な発⾔など議論への参加を重視する。
詳細情報
概要
Einwanderung und Flucht gehören zu den Themen, bei denen Deutschland und Japan oft verglichen werden. In diesem Seminar möchten wir uns mit diesen Fragen aus vergleichender Perspektive auseinandersetzen. ドイツと⽇本は多くの点で,異なる背景をもちつつも類似する課題をかかえている。この演習(ゼミ)では,⽇本とドイツの両⽅にとってアクチュアルなテーマをとりあげて考察する。共通テーマとして,⽇独で共通する課題であり,⽇本とドイツが相互に参照されることが多いテーマをとりあげる。 今年度は,少子高齢化やグローバル化,また紛争や気候変動のなかで,喫緊の課題となっている移民や難民の受け入れ/迎え入れを共通テーマとする。この問題は,しばしば日本とドイツの比較がとりあげられてきた代表的なテーマである。かつて(西)ドイツは外国人労働者を招き入れつつ,移民としての定住に否定的であった。しかし移民の定住や経済・社会的要請を背景に,移民受け入れ国に転じた。日本は今,同じような経路をたどりつつあるようにみえる。また難民受け入れについては,日本とドイツの対比が極めて大きいことが指摘されてきた。これは地理的要因によるものではなく,政策的・社会的な要因によるところが大きい。 人の移動とその帰結をてがかりとして,ドイツ社会の特徴,さらには日本社会のあり⽅にも考察をつなげていきたい。 春学期は,歴史的経緯を含めて,両国の事情を概観することからはじめ,具体的なテーマを探して深めていきたい。特に,日本とドイツが移民を送り出し,また日本人やドイツ人が難民となってきた経緯をおさえておくことは,現在の課題を考える前提として重要である。 発表やディスカッションが中⼼となる。学期の前半では,主にドイツ語の文献を読む。後半では,そこから抽出した課題について検討する。
目標
・ドイツと日本の移民・難民をめぐる事情や課題を把握する。 ・⽇本とドイツに関するテーマを選び,調査することをとおして⽇本とドイツの社会に関する理解を深めるとともに研究の⽅法を⾝につける。 ・移住者の社会への参加には,言語が一つの鍵となる。ドイツと日本の学生が参加するゼミ自体が,異なる言語的・文化的背景を持つ人が協働する実験の場となる。異言語・異文化間コミュニケーション力を身につけるのもこのゼミの目的である。
授業外の学習
学期前半:とりあげるテキスト(日本語,ドイツ語)を読んで,要約やコメント,論点を準備しておくこと(190分程度)。 学期後半:⾃主的に調査を進めて発表・レポートを準備すること(190分程度)。 ゼミのなかだけに閉じこもらない姿勢を大切にしたい。学内外での関連の催し等への参加を予定している。
所要時間: 授業 1 回あたり 190 分。(時間数は目安)
スケジュール
- Einführung 導⼊ ゼミの進行法:やさしい日本語/Leichte Sprache演習 以下は,予定していることの概要であり,実際の演習は参加者の数や希望によって柔軟に進めていく。
- Deutschland und Japan als Auswanderungsland 移民送り出し国としてのドイツと日本
- Deutsche und Japaner auf der Flucht 難民としてのドイツ人と日本人
- Diskussion zum Text 文献購読(1)Auswanderung aus Japan 日本における移民の送り出し
- Diskussion zum Text 文献購読(2)Auswanderung aus Deutschland ドイツにおける移民の送り出し
- Diskussion zum Text 文献購読(3)Geflüchtete in Japan 日本における難民の受け入れ
- Diskussion zum Text 文献購読(4)Geflüchtete in Deutschland ドイツにおける難民の受け入れ
- Diskussion zum Text 文献講読(5)総合討論
- Gruppenbildung je nach Thema テーマごとのグループ分け
- Gruppendiskussion グループでの検討
- Referat und Diskussion 参加者の問題関⼼発表(1)履修者⾃⾝のテーマに関する報告の提案
- Referat und Diskussion 参加者の問題関⼼発表(2)履修者⾃⾝のテーマに関する報告の検討
- Besprechung der Seminararbeit ゼミ論合評会
- Buchvorstellung ビブリオバトル
教科書
Es werden Texte auf japanisch und Deutsch (ggf. Englisch) zur Verfuegung gestellt, die je nach Lesefertigkeiten gelesen werden sollen.
参考書
書籍情報はありません。