異文化間コミュニケーション1

外国語学部

FGS71401

コース情報

担当教員: 小田 謙爾

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

15%

授業参加

20%

レポート

50%

小テスト等

15%

詳細情報

概要

この授業は「講義」となっているが,日本人一般とは異なる言語,宗教,社会習慣を持つ人々との対話を実践する。オフラインまたはオンラインでゲストに来てもらい,なるべく多くの小グループに分かれ,発言することと他人の考えを聞き出す練習をする。 授業全体の進行は英語を用いる。

目標

いわゆる「語学力」と「コミュニケーション能力」とは別物であることを実感できるようになる。この授業によってコミュニケーション能力を向上させる。外国語がそれほど上手でもないのに,コミュニケーションが巧みな人とはどういう人だろう。そして自分もそういう人になってみよう。

授業外の学習

①終わった授業での自分の発言,他人の意見をまとめてみる。(60分) ②次回の授業で扱う文化ないし論題について関連文献を読む,ネットで調べてみる。(70分) ③次回自分は何を発言する,ゲストに何を尋ねてみるか,準備しておく。(60分)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 初回:説明
  2. 食べ物から始めましょう。「ソウル・フード」をめぐって。その国・文化の代表的料理とガイドブックに出てくるのとは,また別の「大切な料理」があるものです。
  3. あなた自身について語って下さい。とりわけ,今の学部・学科を選んだ理由について。そして留学生は,日本へ来た理由を話して下さい。
  4. あなたの「ふるさと」を魅力的に紹介して下さい。
  5. 「異文化間コミュニケーション」というと,ほとんど定番で現れるのが「カルチャーショック」です。今日はこのカルチャーショックについて議論しましょう。
  6. 過去を振り返る作法について。とくに第二次世界大戦について,国あるいは文化によって回顧の仕方は驚くほど異なります。その違いを体験しましょう。
  7. 「多文化共生社会」の光と影を,タイ深南部を例に考えてみましょう。 これで前半が終わります。ここまでで最終レポートのテーマを決めて提出して下さい。後半はそのレポートの構想についての皆さん自身の発表と討論を主体に進めます。
  8. レポートのテーマについての発表と討論(1) 履修人数にもよりますが,毎回3−4人が報告し,その後小グループで討論します。
  9. レポートのテーマについての発表と討論(2) 「異文化理解のステレオタイプの功罪」を考えてみましょう。「ゲルマン魂」という言葉に聞き覚えがありませんか?ところがドイツ人は誰も分かりません。その逆もあります。これをレポートに書く人がいれば,発表を聞いて討論しましょう。
  10. レポートのテーマについての発表と討論(3) 「音楽に国境はない」は本当でしょうか。芸術やエンターテインメント関連でレポートを書く人がいれば,この回で発表を聞き,討論しましょう。
  11. レポートのテーマについての発表と討論(4) 「異文化間コミュニケーションにおける言語の役割」についてレポートを出したい受講生はいたら,この回で発表してもらい,皆で討論しましょう。
  12. レポートのテーマについての発表と討論(5) 「文化相対主義と愛国主義」または「グローバリズムと反グローバリズム」の相剋は,現代世界を左右しかねない大問題です。レポート提出希望者がいることを期待しながら,予定に入れておきます。
  13. レポートのテーマについての発表と討論(6) 「異文化理解における教育の役割について」。この授業自体も含め,異文化理解ないし異文化間コミュニケーション促進を図る教育の推進が叫ばれています。では,具体的にどうすればいいのか,レポートを書く人がいれば,発表してもらい,討論します。
  14. 最終回では,各自の最終レポートについて,それぞれのグループ内で紹介・討論します。

教科書

特に教科書は指定しません。異文化コミュニケーション関連の書籍を読んで参考にしてください。

    参考書

    書籍情報はありません。

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